2013年4月15日 (月)

陶芸と食事会

陶芸家の自宅で「陶芸と食事会」なるものが企画され、ジョアンナ(妻:仮名)と一緒に参加した。粘土を手びねりで形を作り、釉薬と窯のほうは陶芸家にお任せという初心者向けの内容だったが、面白かった。

私は「使うことを拒否するコップ」と命名したくなるような、役に立ちそうもない物を作った。この不格好な「作品」を見よ。

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アヴァンギャルドな物が好きだという理由もあるが、不器用なため綺麗に作れないから結果的に単なるオブジェになってしまうのだ。

細いワイヤーのような器具で粘土をカットする先生。ゴッドハンドの素早い動きに型落ちデジカメの機能がついてゆけず、ピンボケを生じている。

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練ったり切ったり貼ったりした粘土が散乱する様は、奇妙な味の芸術か。

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小型ろくろを前に粘土と戯れる美女たちの心を奪うのは目の前のグラスなのか?そういえば「土佐の鶴」の差し入れがあったな。粘土に吸わせたらさぞ美しい作品が出来ることだろう。

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2013年3月17日 (日)

今日のオブジェ:好事家のコースター

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2011年8月15日 (月)

茂原 淳・陶芸教室で作った皿

片瀬山のアトリエ・ラ・ヴィで6月に開かれた陶芸家・茂原 淳の陶芸教室では参加者一人当たり2枚づつ皿の制作に取り組んだ。粘土を手びねりで整形し、好みに応じて木の葉などで模様を付けたりして半完成品まで作るのである。茂原 淳は出来上がった皿を持ち帰り、窯で焼き、焼きあがった皿をまた運んできてくれるというシステムだ。

そして昨日、アトリエ・ラ・ヴィで完成品とご対面した。皿の形が歪んでいたり、仕上げが雑であることが見えたり、下手を証明するポイントには事欠かない(苦笑)。でもまあ楽しんだから良かった。

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嬉しかったのは、皿の裏側に彫りこんだ楽譜の溝に茂原 淳が金箔(あるいはそのようなもの?)を埋め込んでくれたため、楽しい模様ができたことだ。

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2010年12月28日 (火)

古本: 二笑亭奇譚

2010年12月28日(火)
「定本 二笑亭奇譚」(式場隆三郎著:ちくま文庫)の古本を買った。

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以前から欲しかった本なので嬉しかった。私はこの著作の存在を知っていたが、詳しいことは知識が無かった。しかし類推で、あの「路上観察」仲間が加担しているだろうと推測していた。案の定、赤瀬川源平、藤森照信という「巨匠」が参画していたので二重に嬉しさが増した。

今日、最初に目にとまったのは古書店が街に出張して、出店のような形で商売をしている一角だった。「やった、見っけ!」と子供のように喜んで正札を見たら、定価千円のところ1,800円!うーむ高い。それでも買いたいと思うほどの代物だったのだが、思いとどまってそこから5分ほどの古書店に移動した。

そこは綺麗な店構えで主も専門家っぽくない。しかしそういう店にはこのテのレア物は置いてないのが通例だ。しかし、な、何と同じ本があるではないか。しかも売値600円で!先に立ち寄った露店で買わなくて本当に良かった。差しさわりがあるので店や場所の情報は書かないが、一杯おごってくれたら教えてあげるよ(笑)。

あこがれの本を開いてもう一つ嬉しかったことがある。それは「おまけ」だ。この本は二笑亭について書かれたもので、勿論それだけで充分すぎるほどの価値がある。しかしそれに加え、二笑亭周辺(時代的・地理的)のお話も付けられていたのだ。

極めつけは藤森照信の「二笑亭再建せり」。その中には「大正アヴァンギャルド」に関するくだりがあり、あの「マヴォ」グループについての記述があったのだ。しかも「自動切符販売機」の写真付きで!

この程度のことで興奮する私も子供っぽいが、マニアならわかってもらえるだろう。MAVO一派の活動の魅力は何だろうか?この「自動切符販売機」にしろ、見方によっては単なるガラクタの集積にすぎない。でも、その背後には「俺たちが中心となって面白いものを作って見せるぞ!」という血気盛んな若いアーティスト達の思いとエネルギーを感じ取れるのだ。

スポーツ(野球)に例えてみよう。ある投手の投げる球がスピードガンでは140キロに届かないのに打者が打ちあぐんでいる。するとテレビの解説者が「球に気持が乗っているので打てないんでしょう」というあまり科学的・合理的と思えない説明をする。MAVO仲間の活動はこれに似ている。

表現を変えれば、彼らの意気込みが後押ししているので、一見ガラクタに見える作品が輝いて見える、ということになろうか。

二笑亭の素晴らしさもこれに似ている。こんな非合理的な、矛盾だらけの家屋に何の価値があるんだろうか?といったら「終しめえよ」となる。面白いものを造ろうという信念で建造されたニ笑亭、その真意は笑い飛ばして世の中が明るくなるという事ではなかったか。

今では失われたニ笑亭を拝む術が無いが、このような記録・写真によりその真価は永遠に存続するであろう。

2010年9月13日 (月)

新たな利き酒会

2010年9月12日(日)
先日の利き酒会から1週間しか経ってないのに、もう次の利き酒会が行われた。

10月にリコーダー、チェンバロ、チェロでテレマンのソナタを演奏するコンサートがあり、その練習の目的で友人宅に集まった。当初は練習の後ちょっと一杯飲もうという軽めの話があったのだが、それが膨張してとうとう利き酒会にまで発展してしまったのだ。

今回のラインナップもすごいぞ:
♪浦霞 生酒 冷やおろし
♪轍(わだち)三年熟成
♪久保田 百寿
♪久保田 碧寿
♪久保田 翠寿

久保田のラインナップに珍しい轍と、名が知られた浦霞という組み合わせだ。これがまた難しかった。結論を言うと2問正解で100点満点では40点。でも過去を振り返ったら、だんだんと実力が向上してきたようだ。

オペラ歌手宅での初めて利き酒会なるものに参加したときは名誉の零点だった。そして前回は1問正解の20点。今回は2問正解の40点。要するに20点の等差数列を形作っていたのだ。これは嬉しい。ならば次回は3問正解の60点か。そしてその後2回で100点満点に達するのだ。(人はこれを取らぬ狸の皮算用と呼ぶ)。

2010年9月 6日 (月)

利き酒会

2010年9月5日(日)
「利き酒会」なるものを企画してみた。場所は神奈川県内 某所の「アトリエXXX」と呼ばれる友人宅。(XXXはフランス語の素敵な言葉)。音楽、美術、文学など様々なアートを通じて交流するサロンのような場だ。

私は日本酒が飲めるようになったのは5年ほど前なので、まだわからない事が多い。そこで、自分の知識と見識を深めるために、逆に自分が講師になってショートレクチャーをしてみた。人に教えようとするためには、まず自分で勉強しなければならないからだ。

と言っても何も知らない状態だったので、拠り所を探した。そこで見つけたのがこの本。蝶谷初男著「決定版 日本酒がわかる本」(ちくま文庫)だ。

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早速教材作りに取り掛かる。この本の真似をして日本酒度と酸度の相関チャートを描いてみる。

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そして日本酒の分類表も真似して作る。さらに酒屋に行って、大分類に従ってそれぞれの代表選手を1本づつ購入。それらのデータを表に書き加える。日本酒は4種に大分類されるが、吟醸酒はさらに「アル添タイプ」と「純米タイプ」に細分類されるので、合計5分類として720mlボトルを5本購入した。合計ほぼ6千円。1本当たり平均1,200円だ。

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内訳は次のとおり:
♪普通酒:八海山 普通酒
♪本醸造酒:菊水の四段仕込み 本醸造
♪純米酒:浦霞 生一本 特別純米
♪吟醸酒(アル添):出羽桜 桜花 吟醸 生
♪吟醸酒(純米):上善如水 純米吟醸

そして紙コップにA、B、・・・Eの記号を記し、これら5種の酒をどれがどれだかわからないように注ぐ。これを当てっこするのだ。解答用紙まで用意した。1種当たり20点の配点で合計100点満点だ。

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結果は散々だった。参加した5人のうち最高点を獲得した友人(会社社長)が60点。私は第3位で20点(1種しか当たらなかった)。

先般オペラ歌手の自宅で行われた利き酒会では私が名誉の0点を獲得したが、それから勉強を重ねたはずだったにあまり上達していない。私はこの分野には向いてないのか(苦笑)。

今回特にトリッキーだったのは八海山 普通酒。普通酒なのに吟醸並みの香りとまろやかさで、みんな本当の吟醸酒2種との区別がつかずに戸惑っていたようだ。この5種から晩酌に呑むとしたらどれを選ぶか、という問いにみんな八海山 普通酒と言っていた。八海山おそるべし。私は宣伝料をもらっていません(笑)。

次回はまた違った方向で企画してみたい。同じ銘柄で異なる種類を呑みわけるというやり方はどうかな。例えば八海山も普通酒だけでなく、本醸造もあれば吟醸もある。八海山だけの利き酒というのも面白いかもしれない。

というわけで徒歩で帰宅。前回同じ場所から自宅まで、泥酔したために2時間かかった。今回は「利き酒会」というプレッシャーであまり酔いが回らず、1時間でたどり着いた。前回はよほどグルグル回ったんだろうなあ(笑)。

2010年4月18日 (日)

ヨコハマ大道芸

「ヨコハマ大道芸 2010 in みなとみらい21」に行った。みなとみらいホールの練習室でトリオレヴリー」の練習をした帰りに立ち寄ったのだ。

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演じていたのは「くるくるシルク+Kイスケ」のメンバー。ジャグリング主体だが、いろいろなヴァリエーションを編み出して展開していたので面白かった。

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中でも3人がぐるぐる回りながら順次ジャグリングのボールを受け渡していく技は楽しかった。また体に金属の蓋(?)みたいな物を貼り付け、ジャグリングに金属のひしゃく(?)みたいな物を使って時々それらを接触させて音を出すなど変化に富んでいた。その方法でメロディーまで出したら素晴らしいだろうが、そこまでの超絶技巧は困難だろう。

「あれ?」と思ったのは、チラシに「雨天決行」と明記されていたこと。本当に大丈夫なのか?と心配になった。しかしよく見ると、その下に「中止会場もあり」と小さい字で書かれていた。そうだよなあ。雨天で強風でも吹いたら、松明のジャグリングなんかできなくなるだろうから。

イセザキ・モールのほうも見たかったが時間が無くて行けなかった。残念。来年もやるならぜひ観に行こう。

2010年3月28日 (日)

七厘陶芸(ぐい呑みを焼こう)

「七厘陶芸(ぐい呑みを焼こう)」に参加した。素人向けの陶芸教室だ。会場はお洒落な「アトリエ ラ・ヴィ」。

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講師は伊豆に窯を構える陶芸家 茂原淳。参加者は十名強。「かつての少年少女探検隊」とはメンバーが異なるが、同じような感じの集まりだ。この「かつての若者たち」が講師の指導のもとに粘土をこね、焼き上がりまでの工程を体験した。参加者が無心に粘土をこねくり回す姿は、小学校の図画工作の授業にタイムスリップしたようで微笑ましかった。

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成形した粘土を七厘で焼く。釉薬などは用いず素焼きだが、焼いた後色彩が大きく変化し、陶芸の醍醐味の一端に触れることができた。

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私はぐい呑みと蓋付きの小物入れを作った。生来不器用なので粘土の成形は思うようにいかなかったが、焼きあがったら素敵な色彩に変化していた。偶然(自然)の産物だが、まるで自分がコントロールしたかのように錯覚し、満足だった。

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自分の焼いたぐい呑みで「景虎」を飲む。これが今回の陶芸教室の終着点であり、かつ最大の喜びなり。

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2009年10月29日 (木)

ハワイでペン画:寒山拾得の図

ハワイ在住の頃、よくペン画を描いていた。今年の4月18日の記事のその一つ「蛙の絵」をアップしたけど、他にも自分としては棄てがたいものがあるのでシリーズ化してみた。

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今回は「寒山拾得の図」。やり直しがきかないペン画なので、ためらうことなく線を引かなければならない。その点を考慮して戴ければ、熊手は良く描けているでしょ?

2009年4月18日 (土)

蛙の絵

ハワイに住んでいた頃、妻が英会話クラスの弁論大会のために「七匹のカエル」という創作童話を作った。その中に登場する「いつも寝ているカエル」を描いたのがこれだ。

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これを日本の両親に見せようと、自分で自分の絵を葉書に模写したのがこれ。

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葉書の文面には「オリジナルより出来が悪くなってしまいました」と書いてある。これはたぶん葉書のスペースが限られていたので、足の部分が寸詰まりになったからだろう。確かにオリジナルのほうが伸び伸びとしている。

当時はこのようによくペン画を描いていたのだが、帰国後は音楽三昧で絵の創作は自然消滅してしまった。(そしてその後ブログにはまったら作曲の筆も止まってしまった)。また絵画制作をきちんとやり直そうかな。

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