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2022年11月 9日 (水)

芸術におけるマネジメント面

自由が丘のキャンパスギャラリーで開催された「日常の中にArtを Hospital & Canvas Gallery」で再会した作家さんと交わした話を紹介する。ご本人に確認していないのでお名前は伏せるが、内容はアート活動のマネジメントについてである。



その作家さんが心がけ、実践していることを列挙する。

◆ストック作品の管理
一覧表を作ってタイトルやサイズ等の属性による分類・検索ができるようにしておく。

◆展覧会に出展する作品の新旧の区分け
展覧会ごとに、ストック作品の利用と新規制作の区分けをする。また東京、京都など離れた会場にて近い時期に展示する場合は、両方の会場で同じ作品が重複して展示されても差し支えないだろう。そのあたりの判断が必要になる。

◆展覧会に向けての制作スケジュール
展覧会の時期・場所と出展作品の区分けを決めたら、新規作品の制作スケジュールを立てる。複数の展覧会の開催時期が近い場合は、作業がオーバーラップしてくるから大変だ。そんな場合は、きちんとしたスケジュール策定が有効となる。

◆輸送計画
搬入・搬出とそれに伴う輸送に関しては、業者に委託したり、小さい作品は自分で持参したりするが、その計画を立てる。

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話をした作家さんは上記をきちんと運用管理されているようだった。それにより、間違えの無い出展ができて、信用も高まるというわけだ。

芸術家は味わいの深い作品を創造するのが「主」で、上記のようなマネジメント面は「従」というのが正論だろう。しかし「従」をおろそかにしたら、芸術家としての資質がぐらつくことになる。このあたりが難しいと思う。

今回の話は「そんな事わかっている」という内容が多かった。しかし本当にわかって、かつ実践しているかというと怪しくなってくる。

結果的にこの会話を通じて「★当たり前の事を当たり前に実践することが大切だ」という教訓を得た。日頃の音楽活動に当てはめてみると、反省すべき点が多々あることがわかった(苦笑)。

 

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