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2013年7月 7日 (日)

音楽アーカイブ:パッサカリア

整理番号15番「パッサカリア」は1991年に作曲した。文字通り低音で繰り返されるパッサカリア主題に載って高音が自由に歌い継ぐという形だ。私はこの曲を7、9の和音の連続で作った。そうすると若干ジャズ的なたたずまいとなった。

これまで私が作った曲はバッハ、ドイツロマン派、ドビュッシーの非機能和声の間を浮遊していたが、今回はその傾向から少し外れた路線となったのである。

初演は7年後の1998年、音楽同人SAPA公演の際、妻ジョアンナ(仮名)に弾いてもらった。再演も妻だったが、3回目は2000年におけいこ発表会で娘エレーナ(仮名)が弾いてくれた。こんな嬉しいことはなかった。

以上のように私にとっては思い出深い曲だが、それ以来演奏の機会がない。曲の響きとしては悪くないと思っているのだが、演奏技術を易しく作ったので大曲のオーラが無い。それが原因かもしれない。

「ピアニストがドレスで着飾ってピアノに向かうと、観客は無意識に技巧的に難しい曲を期待するから、こういう易しい曲を弾くと違和感がある」というような声もあった。

結論として、この曲は家庭やサロンで気軽に流すサティのような曲と位置付けるのがいいかと考えた。

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