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2013年7月15日 (月)

川上 識子 遺作展

「川上 識子 遺作展 –23年の時空を超えて-」(巷房)に行った。

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川上 識子(つねこ)の主たる作品はろうけつ染めだ。案内葉書に採用された石庭を描いた作品をはじめ数々のシックな作品が展示されていた。目にとまった作品に一言づつコメントを付けてみた:

♪「初夏の装」
赤、青、黄、紫、白の5本のあやめ(?)が描かれていた。これは空想の風景ではないかと思った。実際には1本づつ色の異なったあやめが5本並んだ光景は存在しないと思うからだ。しかし不自然さを全く感じさせない。人工的風景でありながら、極めて自然に感じられるのだ。

♪「帰路」および「風」
どちらも朱色を基調とした画面にエキゾチックな女性が描かれている。この2作品を観て田村能里子の絵画作品を想いだした。

♪「雪の日の幻」
これは和服にろうけつ染めを施した作品だ。屋根瓦が並んだ構成は福田平八郎の「雨」を想起させる。単純だが奥深いものを秘めている。

♪「藍染狂言肩衣」
手前に草花が並び、遠景に山々が折り重なっている。数学的に計算した構図ではないと思うが、全体として不思議な調和があり、心地よい構成感がある。

ろうけつ染めの作品をじっくり観たのはこれが初めてだった。こんなに素晴らしいものだとは知らなかった。作家の力量によるものかもしれないが。

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