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2013年7月17日 (水)

美術アーカイブ:2000年(20) 金山康喜展

「青のリリシズム 金山康喜展」(小田急美術館)の回想。

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抽象好みの私が愛する具象画家の一人だ。金山の青は佐野ぬいの青に通ずるものがある。佐野ぬいが抽象に青を注入したのに対し、金山康喜は具象で青を活かして見せたというわけだ。半券に採用された「食前の祈り」(1950)も画面全体を青が支配している。

先日書いた四谷シモンの記事でふれたが、今回も半券の裏面に作家の紹介が記されていた。

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よくまとまった紹介文だと思う。そこに書かれたポイントを列挙するだけで、金山康喜の画家像が浮かび上がってくるから。

♪(美大ではなく)東大・同大学院(経済専攻)に学ぶ。
♪猪熊弦一郎主宰の「純粋美術研究所」に入る。
*猪熊も大好きな画家だ。
♪(美大ではなく)仏ソルボンヌ大学に留学(経済学専攻)
♪フランスでも学業のかたわら絵を描く。
♪アンデパンダン展に出品した作品が仏国買い上げに。
♪フランスで気鋭の若手画家として期待され始める。
♪帰国し銀座で個展を開催するが1959年に33歳で急逝。

以下、購入した絵葉書を紹介しよう。

「聖ユーレリウスの器」 (1949)は机、椅子、壜、、コップ、ヤカンの位置関係、大小関係が自由奔放で構成感を保ちつつ、楽しい世界を現出させている。

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「静物O <鏡の前の静物>」 (1956)は得意の青を封印して描いたようだ。それでも色彩感覚が素晴らしい。構成感も心地よい絵だ。

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この展覧会は本当に行って良かった。

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