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2013年5月 5日 (日)

美術アーカイブ:2000年(9)サム・フランシス展

「サム・フランシス展」(出光美術館)の記録。

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この展覧会を観るまで私はサム・フランシスを知らなかった。案内を見て「楽しそうな抽象画だな」と思って足を運んだのだ。美術館に並んだ作品群を観て、これはすごい画家だと感心した。

サム・フランシスは日本と濃密な関係を築いた画家だが、すっきりわかる略歴がなかなか見つからない。ネットで調べても、日本語のサイトと英語のサイトで掲載されている情報が異なり、整理するのが以外と大変なのだ。

このアーカイブを機会に、サム・フランシスの略歴をまとめてみようと思った。ただ列挙するのはつまらないので、日本との係りを優先的にしてみたい。なお年代についてはサム・フランシス財団が提供する情報と展覧会図録の2つをベースとし、適宜他の資料を参照した。

♪1923年(大正12年)0歳
サミュエル・ルイス・フランシス誕生(カリフォルニア州)。父は数学教授のサミュエル・オーガスタ・フランシス。母はピアニストでフランス語の教師キャサリン・ルイス。

♪1943年(昭和18年)20歳
米陸軍航空隊に入隊し、パイロットとなる。

♪1944年(昭和19年)21歳
墜落事故を起こす。入院中に絵を描き始める。

♪1947年(昭和22年)24歳
退院後、初めて抽象画を描き始める。ガールフレンドのベラ・ミラーと最初の結婚。

♪1948年(昭和23年)25歳
大学に復学し、美術史と絵画を専攻する。この頃既に抽象画を描き始めていた。作品「無題」。

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♪1950年(昭和25年)27歳
ベラ・ミラーと離婚。パリに行きフェルナン・レジェ美術学校に学ぶ。ミュリエル・グッドウィンと2度目の結婚。

♪1952年(昭和27年)29歳
パリで初の個展。アンリ・マティス夫人が作品を購入。ロンドンでT.S.エリオット、ハーバード・リードを知る。

♪1954年(昭和29年)31歳
カリフォルニアに戻り、今井俊満と出会う。

♪1955年(昭和30年)32歳
ニューヨーク近代美術館が作品を購入。

♪1956年(昭和31年)33歳
ニューヨーク初の個展。滝口修造に出会う。

♪1957年(昭和32年)34歳
初来日し、草月会館の壁画制作にたずさわる。詩人の大岡信、美術評論家の東野芳明を知る。画商の志水楠男と出会う。

♪1959年(昭和34年)36歳
ミュリエル・グッドウィンと離婚。東野芳明の紹介で出光佐三がサムの絵を見る。
ヨコイ・テルコと3度目の結婚。サムの最初の子供・娘カヨ誕生。作品「ホワイト・ライン」

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♪1964年(昭和39年)41歳
日本に長期滞在。京都で陶芸にたずさわり、初の立体作品を制作する。作品「無題」。

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♪1966年(昭和41年)43歳
東京湾で「スカイ・ペインティング」を実施。出光真子と4度目の結婚。サムの2人目の子供。長男オサム誕生

♪1969年(昭和44年)46歳
サムの3人目の子供・次男シンゴ誕生

♪1974年(昭和49年)51歳
作品「天国への問い」

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♪1977年(昭和52年)54歳
作品「無題」

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♪1980年(昭和55年)57歳
出光真子と離婚。サムの5人の妻の中で最も長い14年の結婚生活だった。

♪1981年(昭和56年)58歳
作品「無題」。

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♪1985年(昭和60年)62歳
英国の画家マーガレット・スミスと5度目の結婚(日本で)

♪1986年(昭和61年)63歳
サムの4人目の子供・息子オーガスタス誕生。

♪1988年(昭和63年)65歳
富山県立近代美術館で個展。同展は国内4会場を巡回。

♪1994年(平成6年)71歳
サム・フランシス死去。

♪2000年(平成12年)
出光美術館でサム・フランシス展

うーむ、波乱に富んだ人生を歩んだ画家だったんだなあ。

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コメント

出光真子さんの本を読みました。face bookに載せて下さい.春子

出光真子さんとお友達に成りたい

サムフランシスさんの画に興味があります

岩田さん、コメントありがとうございました。

1.私はFaceBookは登録していません。あしからず。

2.出光真子さんのような方と話ができたら楽しいでしょうね。あいにく私は面識がありませんが。

3.サム・フランシスの絵で私が気に入っているポイントは、原色あるいは原色に近い派手な色を使いながら、構成された作品には不思議と落ちつきがあることです。

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