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2013年5月20日 (月)

美術アーカイブ:2000年(10) マックス・エルンスト展

「マックス・エルンスト 彫刻・絵画・写真―シュルレアリスムの宇宙」(東京ステーションギャラリー)の回想。

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展覧会のチラシには「マックス・エルンストの残した芸術上の功績の中でも、これまで彫刻作品についてはまとまった紹介はありませんでした」と書いてある。この展覧会はエルンストの彫刻作品に焦点を当てた点で特色がある。

しかし残念なことに、展示された作品は小粒のものが多かった。予算が限られていて目玉となる作品の調達が芳しくなかったと推測される。例えばエルンストの彫刻と言えば真っ先に想いだす「王妃とチェスとする王」などの主力作品の展示が無かった。

Photo

その代わりというわけではないだろうが、「チェスとするマックス・エルンストとドロテア・タニング」という写真作品が展示されていた。

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使用しているのはエルンストが制作した駒であろう。この写真は造形作品(チェス駒)と美女の写真を同時に拝むことができるという長所がある。しかしドロテアはエルンストの妻だから妬ましいという感情が先だってしまう。どうもいけない。

やっぱりエルンストは「博物誌」などの版画でしょう、と思ったが今回の展覧会では版画作品の展示が少なかった。「博物誌」の中から一つだけ展示されていたが、あまりにも寂しい。

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有名作品ではないが、1964年に作られた版画作品「無題」が目についた。これは美しい。

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またロジェ・カイヨワ「対角線より」も抽象構成が美しい。このような作品を多数展示すればいいのに。

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絵画作品も少数だが展示されていた。代表作は無かったが「Dに捧げる3つの花」という美しい作品があった。絵葉書を保存していたので、音楽ライターのハシビロコウさんに送ることにした。

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なお半券のデザインはチラシと同じなので特にコメントは無い。

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しかし半券の裏は面白い。JALの広告が刷り込まれているからだ。東京ステーションギャラリーはJRの経営である。なるほど、輸送会社同志の広告を通じたコラボか。

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中心であるはずの彫刻作品の展示が充実してなかったという点で不満の残る展覧会だったが、美しい作品に出会うことが出来たのでよしとしよう。

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