スージーズ・サロン アンティック展で観た松本千鶴の植物画
「スージーズ・サロン アンティック展」(プランタン銀座)に行った。アンティークと松本千鶴の植物画のコラボを観るために。
松本千鶴の作品を観て、自然と芸術との違いについて考えた。例えば燃えるような夕陽は、日没を描いた絵より美しいと私は思う。芸術作品と比べ、自然が圧倒的な美しさを持っているからだ。
それでは道端の野草はどうだろうか?道を歩いていて、たまたま目にとまっても、特に注目せず通り過ぎてしまうことが多いのではなかろうか。それに対し、それらの野草を松本千鶴が描くと、魅力ある植物画として尊重される。これは先の例とは逆に、芸術が自然を上回る美しさを創出したことになる。
松本千鶴の作品は、この「逆転現象」を引き起こす力を持っている。しかし力づくで自然をねじ伏せるのではなく、あくまで静かで抑制の効いた形においてである。今後も松本千鶴は、身近にある「控えめな自然」を、さらに美しい姿に変身させてゆくことだろう。
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