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2013年3月31日 (日)

発表会で即興演奏

「小さなおさらい会」(旧横浜ゴム平塚製造所記念館:通称『八幡山の洋館』)という発表会があった。

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私は相方(阪本テツ)と組んでいる即興ユニット「トマソンズ」で割り込み演奏させてもらった。そもそもこの発表会は妻ジョアンナ(仮名)とヴァイオリン奏者のお弟子さんたちの合同発表会である。

相方は、通常はカーヴドソプラノサックスとバスクラリネットの持ち替えなのだが、会場が大音響になじまないところなので、バスクラリネットだけを使った。一方私はチェロから入り、途中でピアノに移った。これはいつも通りの流れだ。

最近のおけいこ発表会ではよくあるとは思うが、この発表会でも内容が多彩だった。お弟子さん達が直接習っているピアノ、ヴァイオリンだけでなく、声楽、リコーダーなど「余技」も披露される。また小さい子が自分で作った曲を弾くという場面もあった。

単なる練習の成果発表会ではなく、それを超えるもの(例えば創作発表など)によりクォリティがどんどん高まっているような気がする。今後が楽しみだ。

ジャワ更紗

「バティック作品展 魂に触れる布・ジャワ更紗」(大倉山記念館ギャラリー)を観た。

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バティックとはインドネシアの伝統工芸の一つ、ロウケツ染めの事で一般に「ジャワ更紗」と呼ばれているものだ。この展覧会は中右絢子が主宰するジャワ更紗の教室「バッティク・トゥリス」の作品発表会らしい。

しかしお弟子さんの作品を含め、展示された全ての作品が素晴らしいので驚いた。制作者名を伏せられたら、先生の作品かと間違えてしまうような作品もいくつかあった。

ジャワ更紗の作品をこのように多数まとめて観たのは初めてであり、そこには独特の美があった。

2013年3月30日 (土)

ベートーヴェン弦楽四重奏曲 全曲演奏の完結

アマチュア仲間と組んでいる弦楽四重奏団「クワトロ・ロッソ」はベートーヴェンの弦楽四重奏曲(全16曲および大フーガ)全曲演奏に取り組んできた。今回ようやく全曲の演奏を終えることができた。

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今回演奏したのは第13番変ロ長調・作品130および第16番・作品135だ。第16番は比較的平明で弾きやすさがあるが、第13番はやっかいなことこの上ない。敬遠していたら、いつの間にか最後まで残ってしまった曲だ。

演奏レベルはアマチュアゆえ高くないが、まあとりあえず全曲弾き終えたのだから自己満足の世界に浸ろう。打上げは中華街に行き、おなじみの大新園へ行った。それでも飲み足らず、中華街で委嘱のギリシャバー「アテネ」に移り、この店で定番の松ヤニのワインで締めた。

みんな演奏で疲れたが、紹興酒と松ヤニワインで「清められた」ことだろう。

2013年3月29日 (金)

VOCA展2013

「VOCA展」(上野の森美術館)に行った。

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「現代美術の展望―新しい平面の作家たち」というキャッチフレーズは平板であまりにも説明的だが、名が正確に体を表しているから良いのかもしれない。

ベテランも参加できる「損保ジャパン美術賞展」は展示されたほとんどの作品が面白い。それに比べて40才以下という制約を設け、若手の作品だけを並べたこの展覧会は、正直なところ面白い作品が少ない。その中からピカっと光る新人と作品を見出すというのが趣旨なのであろうから、これは当然のことかもしれない。だから逆に新人発掘に注力している人にとっては、こんなに有意義な展覧会はないのかもしれない。

私としてはVOCA奨励賞を獲得した♪柴田麻衣の「Lakeside」が最も気に入った作品だ。

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黄金比を微妙に外した区切り方が新鮮だった。自然の風景を描いているようだし、風景がベースとなっているのかもしれないが、そこに幾何学的な構成の工夫を入れ込むことにより私のような抽象ファンにも受け入れられる具象画となったような感じだ。

佳作となった♪吉田晋之介の「雨」は大震災に終末のイメージを重ねあわせたような幻想画だ。

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もともとシュールが大好きだった私はこういう絵に惹かれてしまう。もしこの作品に震災復興というメッセージが託されているなら、面白い・楽しいを前面に出すのは不謹慎になるかもしれない。しかし面白いのは事実だ。災害によってバラバラになった器物類の山と、SF的な堅牢な白い四角の輪が同居し、対立しながらもよく調和している。

VOCA賞を獲得した♪鈴木紗也香の「あの日の眠りは確かに熱を帯びていた」も幻想的で面白かった。

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私のような構成至上主義者が言うのも変だが、作家は構成に気を砕きすぎたのではないかと思った。熱を帯びた夢なら、もっと均衡を無視した滅茶苦茶な配列のほうがそれらしいからだ。しかし、相矛盾するようだが、この作品は好きだ。理由はわからないが、作家の力量に裏打ちされているのだろう。

大原美術館賞を獲得した♪佐藤 翠の「Reflections of a closet」はクロゼットの中だけを描くというアイデアが目立つ作品だ。

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そのアイデアも優れていると思うが、このような狭い世界を描いて広がりある画面を産み出したのは作家の技量なのだろう。インパクトある作品だった。

以上のように、「損保ジャパン美術賞展」に比べると楽しんだ時間は短かったが、楽しめる作品にいくつか出会ったのが収穫だった。

2013年3月27日 (水)

損保ジャパン美術賞展

第1回「損保ジャパン美術賞」展”Face 2013”(損保ジャパン東郷青児童美術館)に行った。共同主催の読売新聞からもらった招待券を使ったのだ。読売新聞さん、いつもありがとうございます。

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同美術館では10年以上にわたりを継続開催しており、私も何回か足を運んで楽しませて戴いた。こんなに面白い展覧会は他に無かった。これまで私が観た公募展の中で最も楽しめた展覧会だったのだ。「選抜奨励展」

今回行った「損保ジャパン美術賞」展は「選抜奨励展」を継承する企画だが、集められ、展示された作品群を観る限り作品の質は落ちていないし、むしろ高まっていると思った。若い作家だけでなく、ベテラン作家も含め凌ぎを削るという選抜の厳しさにより作品がふるいにかけられ、一握りの光を放つ作品が残って展示されたからだろう。

このような公募展に出かけると、私は自分ならどの作品をグランプリに推すかなと考える習慣がついている。過去の「選抜奨励展」でも同じことをして、自分の選んだ作品が受賞作品と同じだった場合は審査員とベクトルが合ったと思って喜び、異なる場合は自分の鑑賞眼がユニークだと思って喜んでいた。要するに素人の勝手で、どちらに転んでもいいように解釈しているのである。

今回の「損保ジャパン美術賞」展では、私は迷うことなく♪浜田澄子の「緑陰・苔むしに森」を最も素晴らしい作品として選ぶ。

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この作品が良いと思う理由を列挙してみよう:
・純粋抽象としても鑑賞に耐えうる半幾何学的な構成感
・抽象と具象の狭間に位置し、両者を行ったり来たりしながら鑑賞することによる眩暈(めまい)のような印象
・単一の色相(緑)の濃淡づけだけでこれだけの変化をつけられるという驚き
・無さそうで、実は隠し味的に味わえるマチエール感
このような好ましい作品に出会うと、その展覧会に足を運んだ甲斐があったと素直に喜ぶことができる。

その次に良いと思う作品は一つに絞れないので、気になった作品を紹介がてら、好きになった理由を列挙してみよう。上記の浜田澄子の作品以外は順位を付けられないので、便宜上作家名の五十音順に並べる。

♪阿部泰介「焔の花」

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すごい絵だと思った。速水御舟の「炎舞」のような世界が描かれている。このような絵が受賞しなかったのは、巨匠じみたたたずまいが禍しているのだろうか。でも私はいいものはいいと思うのだが・・・。

♪堤康将「嘯(うそぶ)く」

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面白い作品だと思った。今回の展覧会のグランプリ受賞作だ。たまたま私の好みとも合致した。

♪福本久人「億土」

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美しくて楽しいと思った。元永定正の白地に描かれたカラフルな作品の地を黒に変えた感じだ。

♪Yogyami「All you need is Love」

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不思議だ。私は日頃このような絵を好まないのだが、この作品に限って抵抗感なく受け入れることができた。この童話のような絵は、表面的には深みが無さそうに見えるが、何か特殊な魅力を内在しているのであろうか?

♪横溝美由紀「Weave Words」

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完全抽象の作品でマレーヴィチの正方形を想起させる。マレーヴィチと異なるのは強いマチエール感だ。タピスリーのような肌触りを感じさせる作家の筆力はすごいと思った。

この公募展は面白い。次回(第2回)も楽しみだ。

2013年3月24日 (日)

中島尚子 木口木版画展

「中島尚子 木口木版画展」(art truth:横浜)に行った。

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中島尚子の品を観るのはこれが2度目である。最初は今は無きギャラリーCN(藤沢)で昨年5月に開催された「中島尚子展 ―たからづくし」だ。

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これは「宝物図鑑」と称し、名称が五十音の各文字で始まる物の代表格を一つづつ版画作品に仕立て上げたものだ。例えば「あ」は「あじさい」、「お」は「おにぎり」というように。

今回の展覧会は「S邸庭之図」というコンセプトにより、ある邸宅で目にした光景や物を題材にした作品を中心に展示されていた。併せて制作に用いられた版木も展示され、展覧会に奥行を与えていた。

会場には昨年観た作品の一部が再び展示されていた。クラゲを描いた作品は丹阿弥丹波子の作品に雰囲気が似ていた。丹阿弥のほうは銅板画だが。

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蔵書票も前回に続き展示・紹介された。木口木版画による蔵書票とは素敵だ。書籍愛好家にとって楽しいアイテムとなるであろう。

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今後も中島尚子の版画に注目し、展覧会を観てゆきたい。

2013年3月20日 (水)

小泉百合香・榊原紀保子 デュオ・リサイタル

「Duo Recital」(横浜みなとみらいホール 小ホール)に行った。ヴァイオリンの小泉百合香とピアノの榊原紀保子の二重奏だ。

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二人は在籍した大学は異なるが、感性・音楽性において近いものがあったので共演する機会が多かったそうだ。

今回のプログラムにラフマニノフのチェロとピアノのためのソナタがあった。チェロパートをヴァイオリン用に編曲した楽譜で演奏したのである。私は非常に下手なのだがチェロとピアノをたしなみ、この曲は試しに弾いてみたことがあった。

ピアノパートはさすがにラフマニノフらしい技巧的な作りで私には全く歯が立たない。一方チェロパートはどうかと言うと、かなりの部分は音符をなぞるだけなら手が届きそうな難易度である。では弾けるのかと言うと、一部とてつもなく難しい箇所があるので、やはり手に負えない。

小泉百合香はそのチェロパートをヴァイオリンで弾いた。チェロのように太く歌い継ぐことができるのかと思っていたら、そこはさすが達人、ヴァイオリンの低弦で厚い響きを聴かせてくれた。

榊原紀保子のピアノは過去に何回か聴いたことがあり、その素晴らしいテクニックは知っていた。このレベルのプロの演奏は何も心配しないで聴いていられるのでいいのだが、逆にあまり安心して聴けるので寝てしまいそうになった(笑)。

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ラフマニノフのソナタの編曲について考えた。ヴァイオリンとチェロは、同じ弦楽器とはいえ、その響きに大きな違いがある。もともと違う楽器なのだから、必ずしもオリジナルの響きを再現しなくても良いのではないかと思った。

逆に、楽曲を異なる楽器に移し替えた際、新しい楽器の特性に合わせ、オリジナルとは異なった魅力を引き出すような編曲が良いのではないかと思った。そういう観点で一つ気が付いたことがある。

それは第1楽章の中ほど、展開部の途中でチェロが低い変ホ音をテヌートで引きずりながら奏する箇所である。この音はピアノの鳴らす和音の最低音よりさらに低く、底辺の安定を保っている。しかしこれをヴァイオリンに移し替えると2オクターブ上になり、安定感を欠いてしまう。ヴァイオリンの調弦はチェロより1オクターブ上である事に加え、C線が無いからである。

このような場合、この変ホの音を無理してヴァイオリンに弾かせるのではなく、ピアノが代わりに弾いて和音を厚くしたほうが良いのではないか。一方ヴァイオリンは変ホ音ではなく開放弦で最低音のト音を弾けば多少は厚みを感じさせることができるのではないかと思う。

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の第1楽章では、第2主題で独奏ヴァイオリンがG線の解放弦でオルゲルプンクトを奏する。上記のト音はこの響きを想起させる。もっと高い変ホ音を弾くよりずっと厚みのある響きになることだろう。

この二人の息の合ったデュオは今後もまた聴いてみたい。

2013年3月17日 (日)

今日のオブジェ:好事家のコースター

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合同発表会

2人の歌手のお弟子さん達が合同で発表する「史音の会・朋の会」(八幡山の洋館:平塚)に伴奏などでお邪魔した。妻ジョアンナ(仮名)もピアノ伴奏で出演した。

日記としての記録性を保つため、ジョヴァンニがチェロで参加した曲を書いておこう。
♪モーツアルト「ピアノ四重奏曲第1番」より第1楽章
♪「ユー・レイズ・ミー・アップ」
♪「花は咲く」

お弟子さん達の演奏は「苦労して練習した成果を聴いて下さい」という感じが滲み出ていて好感を持てた。この日のために何回も自宅練習とレッスンを重ねられたのだろう。

一つ収穫があったのは、あるお弟子さんの話だ。低い音から高い音に跳躍する際、高い音の音程を取るために、どうしても一瞬身構えてしまい、困っていたというのだ。その2つの音をレガートで歌うという指示がなされている場合はなおさらだ。そのような場合、歌詞の流れを意識して歌ったら自然とレガートになったというのだ。

この話は誰にでも通用する汎用的な事かどうかはわからない。でも歌詞への意識をよりいっそう高めて歌うという事は悪い事ではないだろう。参考になった(私は歌が下手でほとんど歌う機会がないが・・・)。

2013年3月13日 (水)

実験工房展

 「実験工房展」(神奈川県立近代美術館・鎌倉および鎌倉別館)に行った。妻ジョアンナ(仮名)も一緒だった。

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「現代への扉」「戦後芸術を切り拓く」というキャッチコピーが添えられていたが、本当にその通りだと思った。「実験工房」の活動が無かったら、現代の私たちが享受しているアートの賑わいと広がりが、これほどのレベルに達していたかどうか疑わしい。

今回の展覧会で良かったのは、「実験工房」にかかわった主要アーティスト全員のバックグラウンドや作品を同一レベルで認識することが出来た点だ。これまでは、アーティストによって手持ちのデータに差異があり、馴染みの薄いアーティストについては満足な情報を得ていなかったのだ。

例えば、不謹慎な発想で恐縮だが、マドンナ的存在の福島秀子に関しては、その作品も、そして顔写真もほとんど観たことが無かった。今回の展覧会で、その「データの空白」を埋めることが出来て良かった。彼女はフランスの作曲家に例えれば「六人組」のタイユフェールと同じ立場だったのかなあと想いを巡らした。

そして驚いたのは福島秀子の上質な絵画作品。これまで彼女の作品はあまり目にすることが無かったので、他の作家に比べ力量が落ちるからだろうかと勘繰っていた。しかし今回の展覧会でいくつかの絵画作品を観たら、それは大きな間違えであったことがわかった。例えばチラシの裏面に掲載された「紅い風の反応」を見よ。

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福島秀子はこんなに素晴らしい絵画を描いていたのか。それならなぜ彼女の絵はあまり取り上げられないのだろうか?そこが不思議だ。

また「実験工房」で私が最も敬愛するアーティストである北代省三に関しても展示が充実していて嬉しかった。例えば「シーラカンス」はカルダーを見習ったものだと思うが、その美しさはご本家カルダー以上に見える。

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 私は2003年に開催された「風の模型―北代省三と実験工房」(川崎市岡本太郎美術館)を観ており、当然のことながらその個展のほうが北代の作品の展示ははるかに多かった。しかしそれから10年も経過しており、記憶も混濁してきた。そういう意味で、今回の展覧会で北代作品に関する頭の中のデータをリフレッシュできて良かった。

また山口勝弘も無視できない存在だ。「ヴィトリーヌ」のシリーズは、この現代においてもそのモダンな感覚は損なわれていないと思う。今回展示された「ヴィトリーヌNo.37」の美しいこと!

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音楽に関しては、武満徹などの自筆譜が展示されており、これも楽しかった。現在と異なり五線紙にインク書きの楽譜は見ていて味わいがある。またシェーンベルクのあの名曲「月に憑かれたピエロ」をきちんとした形で日本に紹介したのは「実験工房」が最初だったのだろう。

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なお妻ジョアンナ(仮名)は、「実験工房」のメンバー一人ひとりが相当な力量を備えているようだと言っていた。「実験工房」はただ単なる寄り集まりでなく、それなりの知識・経験の基盤をもって立ち上げられた集団活動だったという事を妻の言葉で再認識した。

2013年3月10日 (日)

内藤範子展

「内藤範子展」(ジ・アース:鎌倉)に行った。

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案内はがきに採用された「渉風」には風雅な趣がある。展示された他の作品も、同様に深みのある風景画が中心だった。

内藤範子の作品を観たのはこれが2度目である。前回は昨年5月、知り合いの画家・山内若菜の作品を観るために訪れた銀座アートホールでの「実在派展」だった。その時は「幽明」そして今回観た作品と同じ題名を持つ「渉風」という2つの作品が印象に残り、拙ブログにもそう記した。しかしそれらの作品のサイズについて記憶が無い。(たぶん大きな作品だったと思うので、「渉風」は別の作品ではないかと推測した。)

一方、今回の個展は小さめの作品が中心だった。サイズが小さいと印象も薄いかというと、むしろ逆だ。例えば2階の展示室にあった「花筏」はさほど大きな作品ではないが、強い印象を残した。

今後もときどき内藤範子の幽玄な世界に入ってみたい。

天野 汲 作品展

「天野 汲 作品展」(ぎゃるりじん:横浜・石川町)に行った。

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面白いコラージュ作品が並んでいた。案内はがきに使われた作品は、一人のデフォルメされた女性が受話器を持って話しているらしい。ここは電話ボックスであろう。そして4本の支柱の上と下を見ると、エッシャーのようなあり得ない立体となっているのがわかる。

この作品には出てこないが、作家は自ら創作した擬態語をそのままコラージュして作品の中に押し込めて独特の雰囲気を作り出している。今後も面白くて楽しい作品を多数作ってもらいたい。

東川和正作陶展

「春彩器物語 東川和正作陶展」(art truth:横浜)に行った。

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陶芸家・東川和正(うのかわ かずまさ)の作品を観たのはこれが2度目である。そして今回の展覧会には素晴らしいイベントが組み込まれていた。それは東川の作った片口に満たされた日本酒を、これまた東川の作ったぐい飲みに注ぎ、東川本人と呑み交わすというものだ。お蔭で大変な贅沢をさせて戴いた。

東川の陶芸作品は、色彩や質感の変化が多彩だ。例えば縦長の猫の像は上部が白く、下部が濃い色をしていた。これは窯焼きの際、下部だけに覆いをかぶせる事によって生じさせるものらしい。工程の専門的なことはわからないが、こうして出来上がった作品群を眺めると、一つ一つに個性があって実に楽しい。今後も、作品を何度でも観たくなる作家だ。

風物詩:鎌倉

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2013年3月 5日 (火)

風物詩:河津桜まつり

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2013年3月 1日 (金)

スージーズ・サロン アンティック展で観た松本千鶴の植物画

「スージーズ・サロン アンティック展」(プランタン銀座)に行った。アンティークと松本千鶴の植物画のコラボを観るために。

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松本千鶴の作品を観て、自然と芸術との違いについて考えた。例えば燃えるような夕陽は、日没を描いた絵より美しいと私は思う。芸術作品と比べ、自然が圧倒的な美しさを持っているからだ。

それでは道端の野草はどうだろうか?道を歩いていて、たまたま目にとまっても、特に注目せず通り過ぎてしまうことが多いのではなかろうか。それに対し、それらの野草を松本千鶴が描くと、魅力ある植物画として尊重される。これは先の例とは逆に、芸術が自然を上回る美しさを創出したことになる。

松本千鶴の作品は、この「逆転現象」を引き起こす力を持っている。しかし力づくで自然をねじ伏せるのではなく、あくまで静かで抑制の効いた形においてである。今後も松本千鶴は、身近にある「控えめな自然」を、さらに美しい姿に変身させてゆくことだろう。

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