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2013年2月 6日 (水)

岩田俊彦展

「岩田俊彦展 ウルシエレクトロ」(ジネタ:藤沢)に行った。

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この展覧会に行ったのは、会場が地元であることと、漆工芸に興味を持っていたからという2つの動機があったからだ。しかしそれだけなら普段と何も変わらない。この展覧会にはもう一つ重要なポイントがあった。それは2010年の秋に行った「会津・漆の芸術祭」だ。

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私はその会期中、妻ジョアンナ(仮名)たちの酒蔵でのコンサートを応援に会津若松市に行っており、空いた時間にこの芸術祭を観てまわっていたのだ。当時の様子は拙ブログの「会津・漆の芸術祭」という記事に書いてある。

その時はコンサートというメインの目的があったのでアート鑑賞にはあまり時間を取れず、岩田俊彦の作品も観る機会が無かった。一種のニアミスだが、もし観ていたら今回の藤沢での展覧会は感無量だったろうなあ。

岩田俊彦の漆作品は楽しい。遠くから観ると伝統的な漆工芸そのままに見える作品を間近でよく見ると小さい髑髏が微笑んでいたりしている。なかなか遊び心が達者な作家らしい。

また案内葉書に採用された「イナズマガタ ジュウサンミイッタイボン」は、稲妻の形に組み合わせることができる13の小さい盆だが、この作品には奥深さがある。これは表面的にはユーモアの感覚にあふれた造形的作品だが、その一方で故・平松敬子を偲ぶという背景を有しているのである。

真摯な中にも遊び心を忘れず、観る人を楽しませてくれる作家だ。

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