« 創作日記:怒りの日―3 | トップページ | アートと音楽 »

2013年1月17日 (木)

創作日記:怒りの日―4

「怒りの日」はグレゴリオ聖歌なので、古典派やロマン派の旋律線と異なる点がある。例えばモーツアルトやベートーヴェンが似たような旋律を作った場合、99%次のような形にしている:

_

つまり短調の第7音を半音上げて「導音」としているのである。これに対してオリジナルの「怒りの日」の場合、第7音は半音上げずそのままである。

__2

この形は日本の歌謡曲や演歌と同じで、どこか世俗的・土俗的な響きがする。転じて、ある種の力強さも感じさせる。

この旋律的特徴は、フーガを作るにあたりメリットとなるような気がした。なぜかというと、上に述べた半音下げない第7音(ハの音)と主音(ニの音)を同時に鳴らした場合、その間隔が全音になるので軋轢(あつれき)が小さいからである。逆に半音上げて導音にした場合は間隔が半音になり、これは鋭い不協和音を生む。

このようなアドバンテージを得たので、やり易くなった反面、言い訳が出来なくなった。いわば「背水の陣」に自分を追い込んでしまったわけである。これは大変だ。粗末なものは作れなくなってしまったぞ。

« 創作日記:怒りの日―3 | トップページ | アートと音楽 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/163862/48805738

この記事へのトラックバック一覧です: 創作日記:怒りの日―4:

« 創作日記:怒りの日―3 | トップページ | アートと音楽 »

最近のトラックバック