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2012年12月 5日 (水)

美術アーカイブ:1998年(7) モンドリアン展

ブラック回顧展と同じ年、東急百貨店では「モンドリアン展」(Bunkamura ザ・ミュージム)も開催された。好きな画家なので私にとって嬉しい限りだ。

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ブラックの場合は初期の渋いキュビズム作品だけを愛好する私だが、モンドリアンの場合は事情が異なる。時代(年齢)の推移とともに変遷する作風のほとんどを好ましく感じているからだ。

モンドリアンといえば上に紹介した図録の表紙に採用された作品「赤と黄と青と黒のあるコンポジション」あたりが典型だろう。もちろん私もこのタイプの作品が大好きだ。しかしモンドリアンの各時代の作品は、どれも味わい深いのである。

例えば初期の風景画「ヘイン川―水辺の木立」は素晴らしく味のあるタッチで描かれているではないか。

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同じく木立を描いた作品だが、抽象に向かう一歩手前の「灰色の樹」もいい雰囲気を出している。

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そして抽象に達し、「コンポジションNo.Ⅳ」のような作風になる。これもいい。

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枠線が取れてもいい。これは「色面のコンポジションNo.3」。

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正方形を少し回転させて菱形にしても良い。これは晩年の「黄色の線のコンポジション」。

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このように、モンドリアンは時代を経て様々なスタイルの絵画を遺してくれた。そしてそれらの多くが愛すべき作品だ。これは素晴らしいことではないか。

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