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2012年12月24日 (月)

ではまた、ギャラリーCNさん

私の地元・藤沢のギャラリーCNが年内で営業を終了することになった。開催していた「サイトウナオコ[CURLY &CHOCOLATE]」展は本日12月24日で会期を終えるが、同時にこれが同ギャラリーの見納めとなるわけである。

Img_2

このギャラリーは2006年9月に開設されたから、まる6年が経過したわけだ。私が初めて同ギャラリーを訪れたのは2008年の9月に開催された「ジム・ハサウェイ展」だった。それから起算すると4年ちょっとの期間となる。ギャラリーの短い歴史において、その3分の2に寄り添ったことになる。

ギャラリーCNの魅力はどこにあったのだろうか?視覚的に訴え力が強いのは、湾曲した大きな鉄板だ。これを巨大オブジェと解釈すれば、このギャラリーは常時最低1つの現代アート作品を展示していることになる。一方これを反響版として見るなら、この場における音楽の演奏という広がりの可能性を示唆することになる。

もう一つの魅力は、二人の共同画廊主の放つオーラだ。都心からみて藤沢は田舎で遠いというイメージがあるにもかかわらず、画廊主が東京都内でーティストに会うと、人間的魅力によるものなのであろうか、いつの間にかこの藤沢の画廊にアーティストが引き寄せられていた。

そして、企画展においては作家の紹介をするのだが、作家自身が話し下手の場合、画廊主が面白おかしく作家の特質を披露した。その際、画廊主が出しゃばり過ぎず、引き過ぎず、ちょうどいい感じで話を展開してゆく様が心地よかった。

オープニングセレモニーでは、ワインなどで喉を潤すことにより、作家、画廊主、来場者の垣根が取り払われ、密なコミュニケーションが生まれた。そうすることにより、それまで未知だった作家について、来場者がクリヤーな像を抱いて帰ることが出来た。

そんな素晴らしい画廊が閉じるなんて、何と寂しいことだろう。それで表題を「さよならギャラリーCN」とせず、画廊再建を願って「ではまた、ギャラリーCNさん」と書いたのだ。これまでいろいろありがとうございました。そして今後も、何らかの形で繋がりを持ち続けて行きたいですね。

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コメント

最後の最後は、立ち飲み屋「はるもき」で
店からあふれて路上立ち飲み。

忘れられない画廊との出会いを
ありがとうございました。

あの何というか若者的熱狂状態。あれをいい年こいた私たちが演じてしまうところが怖いですね。そしてそれはCNの魔力なのかもしれません。

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