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2012年11月25日 (日)

平塚市美術館「新収蔵品展」

平塚市美術館の「新収蔵品展」に行った。

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会場は一部屋で展示点数も30点と少なかったが、現代アートの力作揃いで見ごたえがあった。入場料200円で充分楽しめるのだから、対投資効果が良い展覧会だ。これまで不勉強で知識が無かった作家と作品の中で、良かったものを列挙してみる。

♪山本直彰「IKAROS-2011」
東日本大震災を題材とした作品だ。私はメッセージ性の強い作品を好まないが、この作品は純粋抽象を観るように味わうことも出来た。線の構成と色調が私の好みに合っていたから。

♪本荘 赳「ジンジアの花」および「薔薇」
静謐(せいひつ)な画面だ。渋くて深い味わいがある。こんなに洗練された画風を示す画家を知らなかったのが恥ずかしい。

♪滝波重人「汽水域04-P-2」
鮮やかな緑がさわやかだ。完全抽象作品として観たが、タイトルの感じからメッセージが込められているようだ。しかし私にはそのメッセージ性が読み取れなかった。ただ単に抽象画として観て、そして素晴らしい作品だと思った。

♪加藤芳信「ぼんしょう」および「大地」
点描が用いられていた。「楽しい抽象」といった味わいがある。

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なお既に高名だが、やはりいいなあと思う作家と作品もあった。

♪内田あぐり「わたしの前にいる、目を閉じている」
人間の身体の部分を素材(あるいは部品)として用い、それらを他の物(たとえばジッパーなど)と組み合わせて全体を構成している。人体の部分は見方によってはグロテスクに見えるかもしれないが、作品全体は力強いオーラを放っている。

♪島田章三「望郷」
いつもの「かたちびと」シリーズとは趣の異なる作品だ。カンディンスキーの「熱い抽象」を冷ました感じだ。これもまた個性的で良い感じの作品になっている。

その他の作品も楽しんで鑑賞した。今後はこの種の地味な展覧会にも目を向けていきたい。

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