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2012年11月11日 (日)

美術アーカイブ:1998年(3) ジェームズ・タレル展

「光の芸術家 ジェームズ・タレル展」(世田谷美術館)を観ただけでは、その後のタレルの活躍を想定することはできなかった。

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「夢のなかの光はどこからくるのか?」というサブタイトルが語るように、タレルは光を題材とし、光がそれを知覚する人間の意識に働きかける作用に関するインスタレーション等を行うアーティストだ。

例えば「テレフォン・ブース:光の宇宙をかぶる帽子」は電話ボックスのような小部屋に入り、色彩、明滅スピードなどが刻々と変化する光を観る体験型の作品だ。そのアイデアは「クロース・コール」と呼ばれ、設計図がある。

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またタレルは「ランド・アート」の一種として「ローデン・クレイター」と名付けた巨大施設の建設をライフワークとしている。その「サイト・プラン」の絵葉書を購入。

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これはアリゾナ州郊外の噴火口を地主から買い取り、そこを宇宙のパノラマを眺める巨大な裸眼天文台にするという遠大な計画である。その工事は1979に着工し、未だ完成していないという。「サグラーダ・ファミリア」並みの雄大さに驚く。

この展覧会の後は、私はタレルをウォッチしていなかったのだが、彼は着実に成果を挙げていったようである。

例えば2000年には越後妻有アートトリエンナーレに「光の館」を建造した。これは谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」に着想を得たという。そこで思い出すのは、つい先日参加した「藤沢今昔まちなかアートめぐり」で作品を観たポルスカだ。彼女もこの谷崎の著作をコンセプトのベースとしている。思わぬところで谷崎、タレル、ポルスカが結び付けられた。

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