横須賀:猿島
高校のクラスメートと横須賀に行った。大人の遠足という気分だ。メインイベントは猿島への渡航だ。
私は妻たちと「かつての少年少女探検隊」(略称KST)を結成している。それを真似てこのグループにも名称を付けようと考えた。
「かつての青年探偵団」はどうか?しかし略すとKSTとなり、カブってしまう。では「おじさん・おばさん決死隊」(略称OOK)は?ちょっと引いてしまうなあ。「いつまでも若い遊び仲間」(略称IWA)はどうかな。逆に寂しいものがある。それならもっと素直に「自称青年散策隊」(略称JSS)あたりでどうだ。
まあネーミングはそのうちいいアイデアが出ると思うから、今回はJSSに仮決めしておいて本題に入ろう。何だっけ?そうそう猿島だった。猿島へは1日10回弱フェリーが運航している。航行時間はあまりにも短いので気にしていなかったが、10分ほどではなかったかな。
そんな短い船の旅の間でも、JSSの頭脳と言われる元天才少年(今は天才中年)は「命の水」を欠かさない。あまり飲めない仲間のためにウィスキーのミニボトルからコップ酒ならぬ「キャップ酒」を提供しようとしている。
その「キャップ酒」を美味しそうに味わいながら飲んでいるこの美女は、島に上陸したあと重要な役割を演じることになる。
猿島が近づいてきた。期待が高まる。
「SARUSHIMA」と書かれたウェルカムボード。掲げられた2種類の旗らしき物の由来がわからなかった。いずれそのうち誰かが教えてくれるだろう。
猿島の魅力の一つは赤レンガを積んだ建造物の跡だ。確かに美しい。

島内にいくつか掘られたトンネルの中には物の怪が潜んでいた。私のカメラは遂にその不可思議な存在を捉えることに成功した。
そしてその物の怪たちはトンネルの外に出て赤レンガの壁に張り付いた。縦横に直線が延びるレンガの幾何学的紋様の上に、白い物の怪たちの不定形が重なり、重層的な平面作品を創造している。この美を指摘したのが「キャップ酒美女」だ。
観光客向けに「愛のトンネル」と名付けられた隧道もあるが、単に中が暗いのでカップルが手に手を取り合って歩くというだけのものだ。それより、それ以外のトンネルの中にもっと素晴らしいものを発見した。このハート型のレリーフ(かもしれない)を見よ。これも物の怪たちの仕業なのか?
物の怪たちは独自の言語を持ち、独特の文字を開発していた。壁面に鋭い刃物で掘られたこの古代文字は何を意味するのであろうか?
不死の物の怪たちは感動的なものを生み出すことがある。「展望台」の裏手に自生していた大木が、軍の手によるものであろうか、根本から断ち切られていたのだが、そこから新たな生命の息吹が見られたのだ。
鎌倉の鶴岡八幡宮のイチョウの木を想起させるこの光景も「キャップ酒美女」が見つけ出した逸品だ。
その切り株の紋様も、こうして観ると線刻の構成による平面アートに見えてくるから不思議だ。
この樹木の洞は「叫びちゃん洞」と名付けたくなる。
洞は洞でも岩に掘ると「洞窟」と呼ばれ、トトロではなく日蓮上人という偉いお坊さんが立てこもったらしい。
この洞窟は遠く江ノ島まで続いているという海洋伝説のような話は本当だろうか?
「海洋伝説」、「孤島伝説」がいろいろ飛び出してきそうな猿島。またいつか訪れたいスポットだ。
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