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2012年11月 8日 (木)

美術アーカイブ:1998年(1) ディヴィッド・サーレ展

「ディヴィッド・サーレ展」(伊藤忠ギャラリー)開催に伴い、東京といわき市の2カ所で3つのイベントが企画された。

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私はそのうちの1つ「ギャラリー・トーク:サーレ、90年代の仕事を語る」に行った。

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残念なことに、結果的に私はサーレの作品が好きになれなかった。「ニューペインティングの旗手」と呼ばれ、絵画だけでなく映画など多方面に活躍の場を広げているサーレは才能あふれるアーティストなのだろう。しかしその絵画作品は「あまり上手でないポップアート」のように見えた。

ギャラリー・トークにおいて、サーレは自作の背後にあるコンセプトをいろいろ語ったのだが、理屈が先行しているように思えた。悪くいうと「中途半端」な感じだ。

コンセプトを全面に押し出すなら、デュシャンやヨーゼフ・ボイスらの先駆者に一歩遅れているし、絵そのものの出来はホックニーらに劣る。このようなポジショニングで一流を目指すのは厳しいと思った。

ただし私はこの展覧会以後サーレの作品に接していない。人間は変わるものである。サーレもその後力量を蓄えて優れたコンセプト、あるいは作品を生み出していったのかもしれない。潜在能力があるアーティストに見えたので、一流になる可能性はあると思う。

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