横須賀:JR横須賀駅界隈
「自称青年散策隊」(略称JSS)の散策の出発点はJR横須賀駅だ。
京浜急行の「横須賀中央」駅周辺が活況を呈しているのに比べ、JR「横須賀」駅付近はうらぶれている。まるで大正から昭和にかけての時代にタイムスリップしたようだ。しかしこの界隈を単なる「衰退した街」と侮ってはいけない。
この建築マニアを喜ばせる(かもしれない)駅舎、背後に延びる横浜横須賀道路(ではなく、実はその枝分かれした単なる有料道路)、吸い込まれそうな青空、そして天まで届こうかという(少々おおげさだが)大樹を見よ。
駅舎のひさしの下には燕の巣とおぼしき物が存在感を示している。駅舎を高層ビルに建て替えるなどという暴挙がない限り、古ぶれた有機体は生きながらえるのである。
横須賀駅は「階段が無い駅」として有名だ。その水平な駅には水兵が似合う。というわけで改札口を出ると、カモメの水兵さんが横須賀カレー、略して「スカレー」はいかが?とカレーライスの皿を水平に保ちながらPRに尽力している。
海軍マークが付けられた消火栓なんて粋ではないか。
海軍マークはここにもある。
井戸もあるぞ。
保田晴彦の彫刻のようなものまである。一見、直方体状の構造物が倒壊したように見える。
「この水道資材は・・・」という説明板が寄りかかるように置かれている。
横須賀は海軍と共に発展し、衰退した街だ。しかしそのDNAは不滅だ。
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