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2012年10月19日 (金)

美術アーカイブ:1996年(1) 山本容子 ウォール・エキシビション

「山本容子 ウォール・エキシビション [アクセサリー]」(湘南西脇画廊:藤沢市鵠沼海岸)では大変残念な思いをした。作家在廊の日にどうしても都合がつかず、彼女の美しい姿を鑑賞する機会を逃してしまったのだ。

悔しい記憶を乗り越え、展覧会の感想を書こう。まずは図録の表紙から。中央少し下にある楕円形の穴に注目。そこからモノクロームの写真らしきものが見える。

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オレンジ色のカバーを外すと表紙が現れる。なかなか洒落たデザインだ。

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この仕掛けは、もっと大がかりなアイデアと結びついている。建築家の竹山 聖による構想図が図録に載っていた。

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竹山はこう書いている:
「大きなオレンジ色のスクリーンに孔が穿たれていて、そこから容子さんの世界のミニチュアを覗き込む。ひとつの孔にひとつのミクロコスモスがあるから、記憶がチェーンのようにつらなって、頭の中に銀河が形づくられてゆくといいな、と思った。」

美しい言葉だ。山本のジュエリー作品の一つ一つは小さいが、そのミクロの世界が銀河という巨大な世界とコンセプトのうえで繋がりを持っている。この眩暈がするような世界を楽しませてくれたのは、竹山のお蔭かもしれない。

山本のジュエリー作品には様々なタイプがあった。冷たく、幾何学的形態の中にわずかに有機的な姿を置いた作品があった。

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もっと本来の山本らしい、楽しげな作品も勿論あった。

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それらの中間的な洒落た作品もあった。

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この展覧会、ビッグチャンスを逃したとはいえ、印象に残るものだった。

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