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2012年9月27日 (木)

DOCK OF BAY-URAGA

「DOCK OF BAY-URAGA」(コダックフォトギャラリー:銀座)に行った。葉山在住の建築写真家・安川千秋が閉鎖される前後の浦賀ドックを撮った写真の展覧会だ。

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先日藤沢のギャラリーCNで開催された松浦隆幸の写真展で作家の安川千秋と会い、レセプションと打ち上げにご一緒させて戴いた。その際案内はがきを受け取り、ぜひ観に行こうと思い友人を誘った。結果的にアート関係の仕事に携わる「あと・りえ」さん(仮名)と、仏教に造詣が深い「マー君」(仮名)の二人が同行してくれた。

展示された写真には様々なタイプがあった。案内はがきに採用されたのは同じ場所を異なる距離から撮影した3枚組の2枚だ。これらは被写体との距離を変えただけで表情が変わる楽しさが感じられるタイプだ。

それに対し色彩、特に赤の美しさを存分に味わえるタイプの作品も多かった。コダックのフィルムは赤を美しくするかもしれない、という話を聞いた。赤いペンキあり、赤さびありで、同じ赤でも色合いが微妙に異なり、深みを感じた。

そして天に向かってそそりたつクレーンの写真は迫力を感じさせるタイプだ。力強さもさることながら、その形状がとても美しい。工学的に計算し尽くされた形というのは、観るうえでも美的に感じられるものだろうか。未来派の「咆哮する自動車は《サモトラケのニケ》よりも美しい」を想いだした。

写真に撮られた浦賀ドックはもう存在しない。そしてこのコダックフォトギャラリーも次の展覧会を最後に閉じられると聞いた。過ぎ去ってゆくものに接すると悲しい。ギャラリーの中は、展示された写真たちが底抜けに明るかったから意識しなかったが、辞去する際に一種の寂寥感がわき、寒さをおぼえた。

でも私には二人の連れがいたから寂しさを除去できた。そして寒さに関しても、琥珀色の魔法の液体が体を温め、事なきを得た。世の中、人の助けを借りれば何事もすみやかに解決するものなのだ。

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