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2012年8月30日 (木)

美術アーカイブ:1994年(6) レジェ回顧展

「レジェ回顧展」(Bunkamura ザ・ミュージアム)は充実していた。

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チラシには「我が国最大の回顧展」という文字が誇らしげに書かれていた。確かに展示点数も多く(油彩だけで67点)、図録も充実している。立派な展覧会と言って良いだろう。

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私はキュビズムを偏愛するので、キュビズムの影響が濃いレジェの初期の作品に愛着をおぼえる。例えば展示番号1「屋根の上の煙」などはセザンヌからキュビズム作家への発展過程に乗っているようで嬉しくなる。

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では後年の作品は好まないかというと、必ずしもそうではない。ただチラシの表紙に採用された「浴女」のように、ピカソの古典主義時代に登場する女性像と似通った豊満な肉体像はどうも好きになれない。

同じ豊満さでも、図録の表紙に採用された半抽象の中にはめ込まれた女性像なら抵抗なく受け入れることができる。

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いずれにせよ、レジェの没後40年近くという節目の年に、日本でこれだけの規模の回顧展を観ることができたのは喜ばしいことだった。この頃はまだ西武百貨店のアート啓蒙の勢いが残っていたので、東急百貨店としても対抗上、頑張って企画したのだろう。関係者の苦労をねぎらいたい。

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