小林市博 展
「小林市博 展」(art truth:横浜)に行った。
「スペイン断想 聖地巡礼450キロの旅」という副題が語るように、作家が「お遍路さん」の如くスペインの聖地を30日間、徒歩で巡った記録のような風景画シリーズだ。
この作家は板に越後の「門出和紙」を貼り付けた上に描いて作品を生み出している。この「門出」という言葉が巡礼に赴く作家の出発を祝福するような響きを持っているのは偶然であろうか。1種類の和紙に統一して描かれた作品群は、全体的に柔らかいまとまりを見せている。
一方、訪れた先々で趣の異なる建造物を描いた個々の作品は、それぞれが個性を放っている。この「全体的調和」と「個々の個性」は相反する要因のように思えるが、不思議と違和感を感じさせない。
こんな素晴らしい画家なのに、これまで存在を知らなかった。不勉強を自覚させられた。
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