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2012年4月26日 (木)

中村英生 日本画展

「中村英生 日本画展」(成城さくらさくギャラリー)に行った。

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中村英生の絵は日本画でありながら西洋風で、しかも現代の都会的な若者が描かれている。このようなことは最近では特に珍しくはない。しかし、従来の固定観念が頭に残っているためだろうか、多少の違和感を感じる。ただしこの作家の場合は、絵が素晴らしいので、そのミスマッチ感がいい意味での味付けとなって機能しているように思えた。

チラシに採用された「カクテル」は楽しい作品だ。カウンターバーに並んでカクテルを傾けるのは恋人同士に見える。背景に描かれたのは水族館のように見えるが、人物に対して魚が大きすぎる。これは一種のモンタージュ絵画だろう。

興味深いのは灰皿の煙草から立ち上る煙がくっきりと描かれているのに対し、男性は輪郭が薄らぎ、一部は背景に溶け込んでいる。現実の世界では人物より煙のほうが希薄なのだが、それが逆転しているところが面白い。

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