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2012年3月 7日 (水)

美術アーカイブ:1981年(10)国吉康雄/ベン・シャーン展

「ダウンタウンーその哀愁とロマン 国吉康雄/ベン・シャーン展」(東急本店)は先にパルコで観たベン・シャーンの個展同様、充実していた。

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ベン・シャーンに関しては既に感想を書いたので、今回は国吉康雄について書いてみようと思った。

ところが、ベン・シャーンの線刻が大好きな私が、国吉康雄はさほど好きになれない。展覧会当時も今も同じである。題材や色使いが暗すぎるからだろうか。

小澤善雄の「評伝 国吉康雄 幻夢と彩感」(福武文庫)を読むと、国吉がいかに偉大な画家であったかを知らされる。そして日本人として国吉を尊敬し、誇りに思う。

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それで少し国吉の方を向いてみる。しかし、それでもなお作品を愛好するまでにはならない。作品を前にすると、その暗さで気が滅入ってしまうからだ。

逆に、国吉は(暗い方向ではあるが)作品によって人の心を動かす力量を持つ画家だという証拠になるのかもしれない。私が作品を好きになれないと言いながら、小澤善雄の評伝を買い求めたのはその力に押されたのかもしれない。

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