« 行けなかった展覧会:アート探偵 KURO&如月愛 | トップページ | 美術アーカイブ:1981年(6)レンピッカ展 »

2012年3月 4日 (日)

美術アーカイブ:1981年(5)ベン・シャーン展

「ヒューマンな線と詩情 ベン・シャーン展」(吉祥寺パルコ)の回想。

__2

既に拙ブログに何度か書いているが、私はベン・シャーンの作品が大好きだけれども、それは作品の線刻・構成という純粋な造形面だけに関してであった。芸術に思想的な側面を含ませて欲しくないという私の趣味がそうさせてきたのである。

私の好む典型的なタイプは図録の表紙に採用された「麦畑」のような作品である。シャープで伸びやかな線刻、そして控えめではあるが品のいい彩色、どれをとっても心地よい。

__4

それに対して、当時の新聞記事にも「ヒューマニスト」として紹介されている社会派としての彼の作品は、その心意気を尊敬しても作品としては愛好するまでには至らなかった。

__6

芸術に社会的思想を盛り込む事に対するアレルギーを持っていた私は、展覧会で「ラッキー・ドラゴン」を観ても、(意識的にせよ、無意識的にせよ)それが原発実験に対する批判だという事すら理解せずに作品から眼を背けていたぐらいであった。

__5

最近になって、ようやく私は芸術には様々な側面があってもいいじゃないかという考えを抱き始めた。そのようにして久しぶりにスタジオ前のベン・シャーンの写真を眺めると、なんといい顔をしていることか!やはり彼には人を元気に明るくさせるオーラがあったのだ。

__3

« 行けなかった展覧会:アート探偵 KURO&如月愛 | トップページ | 美術アーカイブ:1981年(6)レンピッカ展 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/163862/44361760

この記事へのトラックバック一覧です: 美術アーカイブ:1981年(5)ベン・シャーン展:

« 行けなかった展覧会:アート探偵 KURO&如月愛 | トップページ | 美術アーカイブ:1981年(6)レンピッカ展 »

最近のトラックバック