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2012年2月13日 (月)

美術アーカイブ:1980年(3) ヴンダーリッヒ展

「ヴンダーリッヒ展  夢とエロスの錬金術」(西武美術館)は衝撃的だった。

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私がヴンダーリッヒという画家を知ったのは次の書籍の図版からである:
♪坂崎乙郎「幻想芸術の世界」(講談社現代新書)
♪カーリン・トーマス著 野村太郎訳「20世紀の美術」(美術出版社)

思いかえすと、当時夢中になったマルセル・ブリヨンのあの名著「幻想芸術」(坂崎乙郎訳:紀伊国屋書店)にも、グスタフ・ルネ・ホッケの充実した「迷宮としての世界」(種村季弘氏訳:美術出版社)にもヴィンダーリッヒの名前は無かった。だからこの画家が幻想芸術の広がりの中で重要な位置を占めることになるとは予想していなかった。

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そのような状況で展覧会を観たら、その作品の鮮烈さに驚いた。「夢とエロスの錬金術」という大それた副題にも全く違和感をおぼえなかった。エロティシズムの要素が強いとは思ったが、その夢幻的なビジョンにより高い芸術性を勝ち得ていた。そういう意味で、まさに「夢」と「エロス」が錬金術により合成されたようだった。

この展覧会に行って本当に良かった。

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