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2012年2月12日 (日)

Piano Trio Concert

「Piano Trio Concert」(山手111番館:横浜)に行った。

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演奏者は武田沙良(ピアノ)、田中朋子(ヴァイオリン)、伊藤七生(チェロ)。プログラムすべての曲で素晴らしい演奏を披露してくれたが、圧巻はやはり最後に演奏したブラームスのピアノ三重奏曲第1番・第1楽章だろう。

この曲は牧歌調というか、田園風景のようにおっとりした曲想で始まる。そのまま最後まで穏やかな流れが続くと思うと、途中で嵐のように情熱がほとばしる箇所がある。静かな冒頭からクライマックスまで盛り上げてゆく曲の構成は、さすがにブラームスだ。

私は演奏についての評価は書けないが、その代わりに演奏以外で良かったと思った点を書こう。それは観客への配慮だ。例えば、「バッハの無伴奏はチェロ一人で弾きます」、「サン・サーンスの『白鳥』はチェロとピアノで弾きます」というように、ただ単に「独奏」という言葉で片付けず、具体的にわかるように説明したことだ。

別の例では、ショパンのノクターンについて「『戦場のピアニスト』の曲です」と簡単に言わず、失恋の気持ち云々などと具体的な解説で紹介したのも良いと思った。この映画はかなり有名になったが、それでも観客の中には映画を好まず、「戦場のピアニスト」を知らない人もいるかもしれない。以上のような細かい点にまで神経を行き届かせたという点が良かったと思ったのだ。

このトリオは演奏は上手だと思うし、上記のような配慮を伴ったステージを作るので、またぜひ聴いてみたい。

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