« サロンコンサート ~ベートーヴェンの弦楽四重奏曲~ | トップページ | 日本の映画ポスター芸術 »

2012年1月 9日 (月)

小渕陽童 富士吉祥展

「小渕陽童 富士吉祥展 いにしえとモダン、和と洋の融合」(art truth:横浜)に行った。

20120107__

この展覧会は作家の小渕陽童が考案した「創芸画」を披露するものだ。「創芸画」は造語で、切り取った布を並べて貼ることによって制作された平面作品を意味する。

会場ではこの「創芸画」を継承する作家・矢崎悠美(アトリエ陽童 代表)がその作り方を実演・解説してくれた。彫刻刀(あるいはそれに類する道具)で布をきれいに切り取るのが見事だった。また小さくて丸い形を切り抜く場合は、は型抜きのような道具でを使っていた。

案内葉書には「初夢」が採用されていた。初夢に出てきて欲しいと思うものが一同に介した縁起のいい内容だ。空を飛翔する鶴が、逆に一番下に配置されているのが面白い。また富士山は実際見える色と異なり、赤や茶色で形づくられ、それが新年の雰囲気を出していて良かった。

他には富士山の手前に並ぶ稲穂を描いた作品が楽しかった。これは架空の景色だと思ったが、あたかも実際にある風景のように見えて不思議だった。

なおこの「創芸画」の並べて貼る技法は、伊豆の小室山山頂にある「象嵌美術館」で観た木製の象嵌作品と類似していて興味深かった。また布を用いた絵画という観点では、故・荒木敏子の「布画」にも通じるものがあり、それらの記憶がシンクロし、豊かな味わいとなった

« サロンコンサート ~ベートーヴェンの弦楽四重奏曲~ | トップページ | 日本の映画ポスター芸術 »

コメント

先日はお出かけくださいましてありがとうございました。
創芸画のご紹介もありがとうございます。

矢崎さん、先日は創芸画の解説ありがとうございました。

私は音楽の分野では、自分で作曲するという「創造」の場がありますが、アートにおいては鑑賞だけの立場です。昔やっていたペン画など、再挑戦したいと思っているのですが、なかなか重い腰が上がりません。

そこで、こうしてアーティストの皆様が発するオーラを浴びて、少しでも「創造」の領域に自分を近づけたいと思っているのです。そういう意味で、今回は貴重な展覧会でした。ありがとうございます。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/163862/43676629

この記事へのトラックバック一覧です: 小渕陽童 富士吉祥展:

« サロンコンサート ~ベートーヴェンの弦楽四重奏曲~ | トップページ | 日本の映画ポスター芸術 »

最近のトラックバック