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2011年10月15日 (土)

ムジカポルト第17回演奏会

2011年10月13日(木)
「ムジカポルト室内合奏団 第17回演奏会」(港南区民文化センター「ひまわりの郷」ホール)に行った。「シルクロード~絹の道~」という副題のとおり、今回はシルクロードにちなんだ各国の音楽を聴かせてくれた。

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前回(第16回)を聴いてこのグループの演奏の素晴らしさを知っていたので、今回は演奏の良さ以外に何か面白い事はないかと思っていた。

すると、ある事に気がついた。プログラムの前半、演奏者全員がひたすら真面目な顔で誠実な演奏に徹して進んでいたのだ。演奏は勿論すばらしい。ただ私のような一般聴衆は演奏技術の他に視覚的な要素(演奏者の笑顔など)も求めてしまうのだ。でも前半はその願望はあまり満たされず、美しい音楽の流れが優先されていた。

このまま最後まで行ってしまうのか、と心配したがそれは杞憂であった。後半になると、シュアな演奏は前半をそのまま継承し、それぞれの演奏者に笑顔が増えてきた。そして最後のほうになると、全員がにこやかな表情で演奏を締めくくっていた。ああ良かった。

では前半のあの緊張感は何だったんだろう?その理由を考え始めたら、ある事に行き当たった。

もしムジカポルトが創設以来同じメンバーで17回の演奏会を続けてきたら、互いの流儀や癖などを知り尽くしているだろう。ところがこのグループは毎回楽器編成が異なり、今回はコアメンバー5,6人、ゲスト出演者が2,3人といった内訳だと思う。ゲストは初めての参加なので、ムジカポルトでの決め事(合図は誰がどう出すなど)に関しても初体験となる。従ってそのやり方に準拠しようと一生懸命にならざるを得ない。またコアメンバーもゲストに対し、いろいろ気遣いをする必要がある。

そして本番。ゲスト出演者は強い責任感を持ち、合図を間違えたりしないように頑張る。そしてそれがコアメンバーにも伝染する。ゲストがあんなに真剣にやってくれているのだから、私たちが気楽にやっていたら失礼だ、というわけでコアメンバーも真剣になる。その相乗効果により前半は演奏者全員に緊張感が漂ったのではないか、とまあそういう推論である。

でも結果としてあの前半の感じはコンサート全体の構成上良かったと思う。程よい緊張感によって観客はエリを正して聴く体制ができ、それを軸に後半は演奏者も観客もリラックスして最後の盛り上がりに突入してゆく、という仕掛けだ。「最初固めで後はリラックス」という流れは理想的だと思う。

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なお前回(第16回)でフルートの河合沙樹の演奏の素晴らしさを知ったので、今回も前回の感想文をコピーして貼り付けてハイ終りだと思っていた。しかし今回はさらに驚くことがあった。それは河合のピッコロの演奏だ。

私はあるアマチュアの奏者から「ピッコロは楽器の特性上、音量のコントロールが出来ない」と聞かされ、それを信じていた。だからピッコロの耳をつんざくような高音が嫌でもそれは仕方ないのだ、と思っていた。

しかし今回の河合の演奏はその予想を覆すものだった。何と表現したらよいか、ピッコロをフルートの如く静かな音で柔らかく吹いていたのだ。これには本当に驚いた。特に「シルクロード」の中で比較的静かな部分でそれを感じた。

また、これは記憶が定かではないのだが、ある曲ではピッコロがオブリガートに回り、他の管楽器が主旋律を受け持った部分があったように聴こえた。そんな事はあり得ないと思ったのだが、実際はどうだったんだろうか。いずれにしても河合沙樹の抑制の効いた演奏が賞賛に値することには変わりがない。

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私がムジカポルトを継続して聴きに来る背景を簡単に書いておきます。

あるとき私のアートの先生(拙ブログでおなじみのF君)経由で打楽器の♪斎藤祥子さんを知り、ファンになりました。そしてしばらくの間はムジカポルトとは別のコンサートで斎藤さんの演奏を聴いていました。そして前回(第16回)斎藤さんが出演するというので、初めてムジカポルトの演奏会を聴きに来たのです。

一方、妻(仮名ジョアンナ:ピアノ)は打楽器の♪中村梓さんと時々共演していましたので中村さんの出演する演奏会にも行っていました。そして中村さんが♪堀部ともよさんと組んだユニット「ともよあずさ」は全出席を目指すようになりました。また中村さんと斎藤さんは大学の同窓だったというつながりもありました。世の中狭いなあ。そして今回、堀部さんがムジカポルトに出演するというので、楽しみにしていたのです。

追伸:トルコの音楽で斎藤祥子さんが民族衣装で民族楽器を演奏されましたが、あれは良かったなあ!

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コメント

先日は演奏会にお越しくださいまして、ありがとうございましたm(__)mまた沢山の差し入れまで本当にありがとうございます。皆でいただきました。

前半の緊張感を作ったのはたった一人のゲストの私です(^-^;皆様ごめんなさい。
沙樹さんはどんな楽器を持っても完璧に吹かれて、すんごいフルーティストさんですよね。(あの変な鍵盤ハーモニカみたいなのまでも!(笑))すごいです。

また何かでお会いできるのを心から楽しみにしております。
本当にありがとうございました。

楽しいコンサートでしたね。お疲れ様でした。堀部さんは「ともよあずさ」の時と同様、派手な動きを抑えた落ち着いた演奏で、好感度大が継続中です。

相方が観客席で聴いているとやりにくい面もあるでしょうけど(笑)、励みになりますね。梓さんとは席は離れていましたが、束になって応援したつもりです。

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