河田涼子 ソプラノ・リサイタル
2011年8月21日(日)
「河田涼子 ソプラノ・リサイタル ~イタリア在住10年を記念して~」(藤沢リラホール)に行った。
妻(仮名ジョアンナ)も出演したのでコメントは書かないが、私にとっても「懐メロ」が響いたことを記しておこう。
それは2曲目に歌われたヴィヴァルディ作曲・歌劇「ポントスのアルシルダ王妃」第1幕最後・第15場のアリア「私はジャスミンの花」である。なぜこのアリアが懐メロかというと、学生時代バロック音楽のクラブで演奏したヴィヴァルディの協奏曲ニ長調でこのメロディが流用されていたからだ。独奏楽器はヴァイオリンとリコーダだったと記憶している。
一人の作曲家が自作のメロディを使い回しすることは特に珍しいことではない。そしてそれがあまり目立たないことも多い。しかしこの「私はジャスミンの花」はメロディーの結尾にシンコペーションがあり、その特徴ゆえ耳に残りやすい。しかもこのアリアでは主要旋律を何度も繰り返して歌うのでなおさらである。
楽曲構成のうえではマスカーニ作曲「月」の和声が特徴的だった。次はこう来るだろうという先読みが外されてしまう。20世紀(1913年)に作られた曲なのでその程度は当然かもしれない。
同じマスカーニでも先に歌われた「花占い」はごく普通の調性音楽に聴こえた。「月」に先立つこと30年近く、1884年の作品なので納得。このように世紀をまたいで活動した作曲家の作品はその作風の変化が大きいようであり、とても興味深い。
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コメント
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このコンサートのチラシ、ヤマハでお見かけしました。一昨日だったのですね。演目を拝見すると素適な曲ばかりですね。
奥様のピアノも聴きたかったです。
投稿: makiko | 2011年8月23日 (火) 09時22分
makikoさん、コメントありがとうございます。演奏曲目の中ではヴィヴァルディが珍しいかなと思いました。河田さんはイタリア在住が長かったので取り上げたのでしょう。そういう「選曲の個性」もいいですね。
「選曲評論家」あるいは「曲順評論家」の私としては格好の批評ターゲットだったのですが、妻の出演という事情により泣く泣く沈黙しました(笑)。
投稿: ジョヴァンニ | 2011年8月23日 (火) 12時02分