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2011年8月14日 (日)

美術アーカイブ:1978年(9)マナブ間部展

「マナブ間部展 -ブラジルの巨星=その熱い抒情―」(鎌倉近代美術館《現・神奈川県立近代美術館 鎌倉》)は、土方定一率いる同美術館が近・現代アートの牽引車であった時代を象徴する企画だったと思う。

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マナブ間部の作品を観るにあたっては余計な知識は必要ない。ただ作品の前に立って絵と向き合えばいい。その感動はほとんど畏怖に近い。例えば半券(上の写真)に採用された「望郷Ⅱ」や、図録の表紙に採用された「コロンブスの夢」(下の写真)は画像でも魅力あるが、実物はとてつもない迫力を持って観る人に迫ってくる。

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マナブ間部は10歳のときにブラジルに移住した。「望郷」「コロンブス」といった題材や、焼けるような赤はブラジル移民画家の特質が出ているかもしれない。しかし先にも書いたように、そのような解釈・分析はマナブ間部に関しては必要ないし、むしろ邪魔であろう。

マナブ間部は、他の画家同様、自分自身の個性を求めて様々なスタイルに挑戦した。例えば日常生活に題材を求めた「コーヒー収穫」は、私の大好きなキュビズムの影響が見られる。

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「絶望の果てに」はタイトルはともかくとして、純粋の「熱い抽象画」として鑑賞できる。

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当日は画家本人がはるばる来日していたので、図録にサインをしてもらった。紙片で隠してある部分はジョヴァンニの本名なのでお許しを。

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