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2011年8月 2日 (火)

美術アーカイブ:1978年(4)パウル・クレー展

美術アーカイブの1978年は最初の3つの記事がみな波乱含みで少々後味が悪くなってしまった。これではいけないので、気分を一新したくなった。そんな時頼れるのは、そうパウル・クレー命である。

「パウル・クレー展」(フジテレビギャラリー)は数多く観たクレー展のなかでは小規模だったが、主催者の意気込みと努力が窺われる展覧会であった。

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注目すべきは図録である。冒頭に載せられた「詩集『創作信条』への寄稿」は、クレーの他フランツ・マルクなどの画家だけでなく、なんと作曲家(画家でもあった)アーノルド・シェーンベルクも寄稿している代物である。

図録にはもう一つ「動きのある素描 パウル・クレーの素描スタイルに対するコメント」(ヘニング・ポック)というわくわくするようなテーマの論説が載せられている。どちらも北 彰の翻訳だ。北 彰はパウル・ツェラーンを中心とするドイツ抒情詩の専門家なので、このような内容にはうってつけの翻訳者であったのだと思う。

展示作品の中で「6つの平面による循環の主題」という作品がある。

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私はこのような作品がクレー好きかどうかの判別に使えると思った。この作品が好きならクレー好き、「これ何?」という反応なら否というわけである。

クレーの線刻はいいなあ・・・。

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