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2011年6月11日 (土)

チェロとマリンバによる ティータイムコンサート

2011年6月11日(土)
「チェロとマリンバによる ティータイムコンサート」(ギャラリー&スペース 弥平)に行った。

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私はマリンバ奏者・中村梓のファンで、ピアノの堀部ともよと組んだユニット「ともよあずさ」のコンサートをはじめ、中村梓の出演するコンサートには欠かさず通っている。

今回は相方をチェロに変えたデュエットを披露してくれた。チェロの榊原糸野とは中学から高校、大学と同じ学校へ進んだ仲だという。そのような背景もあるのだろう。息の合ったアンサンブルを聴かせてくれた。

チェロとマリンバという組み合わせの曲は、オリジナル作品が非常に少ない。そのため今回のコンサートでは、プログラムの大半において既存の曲を編曲をしなければならなかったとのことだ。お疲れ様。

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楽器の特性として、チェロはゆったりとメロディーを歌うのに適し、マリンバは細かく飛び跳ねるような音型が似合っていると思う。例えば今回のプログラムの中では、バッハ作曲グノー編曲「アヴェ・マリア」でのチェロの朗々とした響きが印象的だった。

一方、それらの特性にこだわると演奏曲目に広がりがなくなり、せせこましいプログラムになってしまうと思う。榊原糸野と中村梓は、その辺の事をよく考え、ステレオタイプな組み合わせを離れた組み立てにもチャレンジしていたようだ。

例えばブラームス作曲「ハンガリー舞曲第5番」では、いかにも弦楽器が鳴らしそうなメロディーをマリンバが奏し、逆にチェロが伴奏を受け持つという試みをしたと演奏者自らが説明していた。

このように、編曲のやり方についての考え方を述べるなど、プログラムや演奏の背後にあるものを観客に見せてくれるのは有り難いことだと思った。そうすることにより、コンサートの充実度が増すのが嬉しい。

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会場の「ギャラリー&スペース 弥平」には魅力的な美術品があった。画廊としての魅力は地域の路上観察とともに別の記事で書くことにする。

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