妻の遺した秘密の絵 関谷富貴の世界
「妻の遺した秘密の絵 関谷富貴の世界」(栃木県立美術館:宇都宮)に行った。
おなじみF君が強く勧めてくれたのがきっかけだった。そしていつもながらF君の言った通り、素晴らしい展覧会だった。遠いところを出かけて本当に良かった。
F君は私の趣味を知りぬいているので、どう言えば私が腰を上げるかよくわかっているらしい。今回F君が私にくれたメッセージと、それに対する私の心の中の反応をほとんどそのまま再現してみる:
♪200点の大半が抽象画
→私は抽象が大好きだ
♪その殆どが完成度が高い
→これは期待できそうだ
♪作品には日付は番号などを除き名前が付いていない
→抽象作品に題名が付いているのを私は嫌う
♪作品の解説一切無し
→説明しなければ味わえない作品は芸術じゃないと私は思う
そして実際に展覧会に行ってみたところ、上記のF君の言った通りだったわけだ。
作品の中にはパウル・クレーのようなものもあった:
またデビュッフェを想起させる人物画もあった:
しかし関谷富貴の作品の本当の魅力は、既存の画家や流派との類似があまりなく、独自の世界を築いた点ではないだろうか。夫が画家なので、世間一般によしとされるスタイルや画法を彼女は知っていたと思われる。しかしそれに迎合せず、自分のイマジネーションと腕を信じてひたむきに描いていた感がある。そこに惹かれる。
なお常設展ものぞいてみたが、なかなかの充実度であった。特に1950~60年代の日本の前衛芸術(当時の)のラインナップが良かった。
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