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2011年6月26日 (日)

ムットーニ ワールド からくりシアターⅡ

2011年6月26日(日)
「ムットーニ ワールド からくりシアターⅡ」(八王子市 夢美術館)に行った。おなじみF君から招待券を貰った後なかなか行く時間がなく、最終日に滑り込んだのだ。

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前回(2年前、同じ美術館にて)と比べ来場者がとても多く混雑していた。しかもムットーニ氏本人が解説する上演会が始まったので、会場は人でいっぱい。後ろの人が見えないので作品に近いほうの人は床に座り込んで鑑賞した。

チラシには様々な名場面が掲載されていて楽しい。しかしその楽しさは実物を観た後の余韻といった感じだ。ムットーニの作品は、やはり実際に動いているところを観ないと味わえない。

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F君、ありがとうございました。

2011年6月23日 (木)

今日の英語:展開

「展開」という日本語も英語にしにくい。例えばITを駆使した新しいサービスを構築し、まず本店営業部で他店に先駆けて試験稼動させたとする。その後そのサービスを「全国展開」するといった場合に用いられる言葉だ。

「展開」を「deployment」と訳すと、まるで軍隊みたいで印象が悪い。「implementation」が最も無難な表現かと思う。これでも日本語のニュアンスとは違うような気がするけど、他によい訳語が見当たらない。

この表現を使えば「一次展開」は「preliminary implementation」、「二次展開」は「full implementation」というように、比較的しっくり訳せる。

あるいは、ちょっとひねって「一次展開」を「pilot projects」と訳しても良さそうだ。この表現は前後関係に注意しなければならないようだが。

また「今後の展開方法」は、もう一ひねりして「Further Steps and Actions」という感じか。

2011年6月22日 (水)

あしがり郷 瀬戸屋敷

2011年6月19日(日)
「かつての少年少女探検隊」(略称KST)は「開成あじさいの里」で「あしがり郷 瀬戸屋敷」なる魅惑的な歴史文化遺産を見学した。

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この建物を一言で紹介すると、水の豊かなこの村で名手を代々つとめた瀬戸家の家ということになる。

屋敷の敷地に水路を引き込んで水車を回す。これ贅沢なり。

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水車小屋の中はこうなっている。

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往時の生活を再現しようと作られた人物や家畜の彫刻が楽しい。これは娘さんが手鞠で遊んでいるところをカルガモが見上げている図であろうか。

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鳥といえば大きな屋敷に必ず棲息するニワトリもまた活気を有している。

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裕福な屋敷となると番犬も必須であろう。

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番犬に守られ、幼い男児は金太郎に扮して相撲取りを真似ている。

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水車小屋の前には多数の短冊が飾られている。七夕は近い。

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家の横には当時使われていた農具類が保存されていた。これは一種の遠心分離機。

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当時、既に扇風機があったとは!そして「まんが」とは何ぞや?

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「くるり」という器具も気になる。

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井戸の周りにも農具がいっぱい。

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石垣の石は交互に斜めに積まれているので、意匠的にも面白い。当時の先端をいくデザインであったかもしれない。

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斜めといえば、蔵を飾る格子もまた美なり。

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近づくとさらに美なり。

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このレベルの金持ちになると、敷地内に社(やしろ)を設けることができる。この鮮やかな赤!そして樹木の緑との優雅な補色関係!

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軒下のスズメバチの巣もまた造形美を誇っている。

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造形が気になりだすと、積まれた薪まで芸術に見えてくる。

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そして、それらを見下ろす松の木。うーむ高い。

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家屋の中に入ると、由緒ありげな襖絵が。

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棚の上の飾りは豊作を祈る小道具だったのであろうか。

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何ということもない小机。しかしこの屋敷に置かれると、何やら崇高な置物に見えてくるから不思議だ。

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別棟では絵画展が開催されていた。

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その2階に上がると、バンドネオンが。鮮やかな赤が窓の外に見える緑とマッチしている。

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この屋敷は楽しい。ぜひ再訪したいものだ。

あじさい祭り

2011年6月19日(日)
「かつての少年少女探検隊」(略称KST)がアサヒビール神奈川工場の後訪れたのは「開成あじさいの里」。

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小川の両岸に紫陽花が並ぶ素晴らしい所だ。

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あじさいの里は紫陽花だけでなく、アートもある。これは藤田昭子が制作したモニュメント「水神の塔」。氾濫を繰り返した酒匂川の水の神様を鎮めるというような意識が込められているらしい。

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この形状は以前ニューヨークのメトロポリタン美術館で観たピーター・ヴォーコスの作品を想起させる。

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屋外彫刻だけがアートではない。普通の民家だって並べばアートになる。この3軒両隣の発するオーラを見よ!

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四角形、三角形の配列と色彩の効果により、心地よいリズムが形成されている。手前の紫陽花も見入っているではないか。

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「建造物はグループになると魅力が増す」という仮説を立てたわけだが、それを他の建物で検証してみよう。この赤と青の小屋を見よ。

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形は似ていても色彩によって与えるイメージが全く異なるのだ。そしてそれらが並べられることにより、配色なるものが発生する。(当たり前の事をカッコ付けて言っているだけか・・・。)

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アートは自然界の物に何かしらの人工的な付属物を付けることにより成立する。これは大根だ。

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大根はそのままではアートではない。しかし顔を描くことによって前衛アートと化す。しかしその付属物の付け方が洗練されていないと茶番になる。アートとゴミは紙一重のところで境界線が引かれているのだ。

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この町にはあちこちに水路がめぐらされ、人々は水の恵みを得ている。

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水が豊富なら火事になっても大丈夫だと思うのだが、なぜかマンホールの蓋には消防車が描かれている。「水よく水を制す」というわけなのであろうか?(そんなわけないじゃんか)。

水と言えば生活に密着しているのが水車。

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すぐ近くで見ると結構迫力がある。

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帰途につくKSTご一行様。

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メンバーの一人は水車を観た印象をいつでも思い出すことができるように風車を買い求めた・・・というのはあまり正確ではない。

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2011年6月21日 (火)

ビール工場見学

2011年6月19日(日)
「かつての少年少女探検隊」(略称KST)がアサヒビール神奈川工場を見学した。

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本当の少年少女ではなく「かつての」少年少女が嬉々としてビール工場見学するのは、何と申しましょうか、正直というか素直というか目的志向型というかあからさまというか、要するにタダでビールが飲みたいとしか思えない(笑)。

この探検には気合が入っている。工場入口にある「Asahi」の文字デザインの写真を見よ。

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えっ、どこに気合が?と思うかもしれないが、この写真は我々探検隊と同様 、バスで工場に来る見学者は簡単に撮ることができないのだ。その理由は、バスはこの入り口を通過し、50メートルほど先の停留所で客を降ろす。そのためこの写真を撮るには歩いていまバスが通った通路をわざわざ引き返さなければならないのだ。それをジョヴァンニが決行したのだ(なんて大げさな)。

この雄大な工場のたたずまい。工場設備の手前は「ガンブリヌスの丘」と呼ばれる一角で、建築家の安藤忠雄の設計だという。「頑張ります」に似ている言葉はビールを初めて作った神様の名前だそうだ。

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途中までは探検隊の目論見通り進んだ。すなわち工場見学は無料、若く美しい案内係の女性に見とれても無料、試飲のビールは3杯まで無料。探検隊側が圧倒的に得をして帰るという寸法だ。

ところがどっこい、そんなに簡単に終るはずがない。試飲してアルコールが体内を巡ると判断力が鈍る。またタダビールを飲ませてもらったという恩義も感じる。そこで何となくお土産を買ってしまう・・・という仕掛けだ。それに見学後は「某ビール工場見学は良かった」と言って回るだろうし。まあこんな感じで双方にメリットがあるならいいじゃないか。

併設のレストラン「ビール園」での食事も楽しかった。試飲のビールを飲みすぎたので食事時には梅ワインに切り替えたのはジョヴァンニだろうか?そしてその隣にいるのは妻ジョアンナであろうか?その手前には空になったビールのジョッキが。まだビールが飲み足りないメンバーもいたのだ。

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工場の敷地は広大だ。その散策も楽しい。「アサヒ・ビオガーデン」は自然との対話が楽しめるところだ。

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「とんぼのやごが孵化すると飛び回っている」と看板に書いてあったが、全くその通りにトンボに出会った。動きがすばしこかったので撮影はできなかったが。

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「アサヒ・ビオガーデン」内にある池。

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敷地内には様々な樹木が植えられている。

これは「ソメイヨシノ」、つまり桜。ということは、この工場で働く人達は職場に居ながらにして花見ができるのか。しかもビール付きで!

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これは「台付き株立ちケヤキ」と呼ばれる樹木。専門的な意味はわからないが、形を見ると何となく名称のいわれが見えてくる。

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樹に生えた木か。

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締めとして、工場の敷地内で撮ったマンホールの蓋。ビールの栓みたいに見える(かもしれない)。

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さて新松田の駅まで帰ろうと思って路線バスの時刻表を見て唖然とした。この美しい数字の並びを見よ!

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「すべて偉大なものは単純である」と言ったのは指揮者のフルトヴェングラーだったか。アインシュタインも「単純なものほど、美しい」と言った。

しょうぶとあやめの違い

写真好きの友人が花の写真を撮ってきて見せてくれた。「しょうぶ」だ、「あやめ」だ、と言っているのだが私にはどっちがどっちかわからない。(ここで私の美術の師匠・おなじみF君が監視していないかどうか周りを見渡して・・・)

★しょうぶ(勝負)は始まったばかりじゃが、★あやめ(殺め)たら終わっているでござるよ。

書かなきゃよかったかな。これで「F君美術学院」から破門にされるかな・・・。

2011年6月20日 (月)

蕗谷虹児展

2011年6月20日(月)

まずこの絵を観て戴きたい。キュビズムの画家の作品か、あるいはオルフィスムのドローネー描くエッフェル塔か、でもオルフィスムにしては色彩がないなあ・・・などというのが自然な印象ではないだろうか。

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妻(仮名ジョアン)と行った「魅惑のモダニスト 蕗谷虹児(ふきやこうじ)展」(そごう美術館:横浜)は、画家・蕗谷虹児の懐の広さを知る機会を与えてくれた。

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冒頭に示したキュビズム風の作品は「巴里の散歩」。渡仏2年目の作品だ。蕗谷はこのようにフランス近代美術から様々なものを学んだ。しかし基本となるスタイルは通奏低音のように脈づいて流れている。チラシ裏面には当時の少女たちを楽しませたであろう女性像がいくつか紹介されている。一般的に蕗谷虹児と言えばこれらのようなスタイルを思い起こさせるであろう。

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展覧会を最初から最後まで鑑賞して感じたのだが、蕗谷の作品は彩色を施されていないモノクロームのほうが好ましく思えた。アール・デコ調であるが、背後にある構成感は堅固である。セザンヌが構成してフォーゲラーが女性を描くという夢のようなコラボを単独でやってのけた感がある。

蕗谷虹児という画家がこれほど素晴らしい成果を遺してくれていたとは知らなかった。

2011年6月18日 (土)

Breath O2 2nd Concert

「Breath O2 2nd Concert」(練馬文化センター小ホール)に行った。

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面白い名前の合唱団だ。「Breath O2」とは息・魂・生命力の象徴だとプログラムに書かれていた。もともとは小学校のPTAコーラス部として創立したのだが、だんだん洗練されてきて3年前に現在のユニークな団体名を名乗るようになったとか。意欲的な女声合唱団だ。

この合唱団は現代曲を演奏してくれるので嬉しい。

♪大橋美智子作曲 女声合唱とピアノのための組曲「遥かなる日々を」(しまなぎさ作詞)は個性ある5つの小曲を構成したものだ。1曲目冒頭と最終曲5曲目のピアノのパッセージが同じで、係り結びのような輪郭線を形成している。

一方、大橋美智子の作曲の師である♪鈴木輝昭作曲 女声合唱とピアノのための「犀星緋歌」(室生犀星作詞)より「朱の小箱」と「冬草」は、日本的な叙情の詩をベースとしているが、響きはフランス近代的に聴こえた。これは鈴木輝昭の師が三善晃であることから納得がいった。

2011年6月16日 (木)

路上観察:宇都宮ではギョーザ様

「妻の遺した秘密の絵 関谷富貴の世界」は栃木県立美術館で観た。ではこの美術館の最寄り駅はどこでしょうか?えっ、宇都宮駅?ブッブーッ!残念でした。正解は「東武宇都宮駅」でした。

これに似たクイズに横浜美術館がある。最寄り駅はどこでしょうか?横浜駅はブッブーッだと知っている人が桜木町駅だと答える。惜しい!正解は「みなとみらい駅」でした。あまり続けると師匠のF君に怒られるから、この辺で下らないクイズもどきはやめよう。

私は東京方面から来たので、JRの宇都宮駅を目指す。到着したらまずは駅前で「餃子像」に一礼。宇都宮に来たらこれがエチケットだ(ジョヴァンニが勝手に決めたルール)。

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その隣にはなぜか巨大な蛙の像が。餃子と蛙・・・なぜその取り合わせなのかわからない。

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目立つのは高橋剛の「ひびき」。モニュメンタルな作品だ。

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そのあたりの店で昼食。拙ブログはグルメ専門ではないから詳細は省略。餃子は必修科目だと思ったから食べた、とだけ書いておこう。

駅前から美術館方面に延びる大通りの沿道には面白い物がいっぱいあった。しかし「マドンナ元気営業中」とは一体どういう意味なんだろう?看板は威勢がいいが、この建物は廃墟と違うか?

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と思ったらその背後にマドンナがまどろんでいた。

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廃墟は他にもある。この「竜宮城」はかつて栄華を誇ったのだろうけど、今はご覧の通り。どこかの政党の看板だけ元気だが、それが追い風になるのか、それとも・・・。

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この中華料理店は、後方を見ると廃墟に見えるが現役らしい。こぎれいな店よりかえって風情があって料理も美味しそうだ。

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一転して美しく着飾った「RICE REAF」という洋食屋。うーむいい赤だ。

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路上観察で忘れてならないのは、そう、足元にあるそれそれ。

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これは保護色タイプと名付けた。

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カーディーラーの店先にはこんな彫刻が。「NEGATIO - 陰なるもの」と命名されている。

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そしてその隣には対になるように、そう「POSITIO – 陽なるもの」が鎮座している。これらは坂田甚内の作品だ。このディーラーが買い上げて設置したものらしい。

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そうこうするうちに美術館に到着。まずは「親子三代のおじぎ」とジョヴァンニが名付けた彫刻作品(実際は作品ではありません)。

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これはディーコン・リチャードの「カタツムリのように(A)」。

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そして美術館とのツーショット。

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美術館では樹皮も芸術だ!

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これも。重厚だなあ。

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大好きな堀内正和の「ジグザグ立方体」があった。

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関根伸夫の「空相-円錐」もいいなあ。

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手塚登久夫の「梟(ふくろう)の森」は作家も作品も知らなかった。

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美術館の裏手には保田春彦の「ある街の片隅ー・忘れられた祠(ほこら)」。

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中庭にはいくつかの屋外彫刻があった。一つ一つ丹念に見ることができなかったので、全体の雰囲気だけ。

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大通り沿いには神社などまだ面白そうなスポットがあったのだが、時間切れで断念。またいつか訪ねよう。

2011年6月15日 (水)

路上観察:なんだ坂、菊名の坂

「チェロとマリンバによる ティータイムコンサート」の会場「ギャラリー&スペース 弥平」は菊名駅から坂を上ったところにある。駅からの道すがら、本職(?)の路上観察を試みた。まずは駅の看板。何てことない普通の看板だ。しかしその上には巨大なヘアピン状のオブジェが貼り付いている。スタートラインからして何やら不気味だ。

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くぐろうとしたら、いきなり「壁画」が出現。パチンコ屋の広告が端に見える。壁画といえば今は無き東横線・桜木町駅付近の高架下壁画だ。そして今回も東横線・・・。東横線というのは若き壁画アーティストを引き付ける何かを有しているのだろうか?

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その反対側の「壁画」。こちらは「天丼」の旗。エンタメとグルメが対峙しているわけだ。「メ」でくくれば因数分解できるな。

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ガードを抜けて目にしたのが「西口商店街」のエントランス風景。この重層的なたたずまいを見よ。この街の一筋縄ではいかない奥深さを象徴しているかのようだ。赤を基調とした色彩構成の強烈なこと。

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坂を上りかけると、空間が捻じ曲がり、鎌倉の鶴岡八幡宮にワープ。台風で折れた大銀杏(いちょう)の痛々しい姿を目の当たりにする。

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こんどは鎌倉から下水道のネットワークを駆使して菊名に戻り、マンホールの蓋を開けて出てきたところの図。菊名は横浜市だ。横浜と言えばベイブリッジだ。

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坂を上ってゆくと随所に紫陽花が美しい姿を見せる。うっとおしい梅雨時、気分を爽やかにしてくれる貴重な存在だ。

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同じ植物でもこちらは日陰の存在、おなじみ根性植物。

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菊名の根性植物は感情を持っているらしく、環状に並んで楽しそうにダンスを踊っている。色彩に関しても変化に富んでおり、これはもう芸術的意思を持っているとしか考えられない。

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根性植物が密生してくると、あたりがアンコールワットのような南国の遺跡跡に見えてくるから不思議だ。右側の三角形状の開口部からは漆黒の地下世界が広がっている、わけないか。

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そして上を見上げれば森の中と見間違えそうな樹木の集まり。

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横を向くとただの街路樹。しかし道路と比べてこれらの樹木の太さは異常だ。通行に差し支えることだろう。

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植物だけが魅力ではない。人工物だって心を打つのだ。コンクリート塀に残された靴の痕跡の美しいこと!

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コンクリート塀には折れ曲がった管が、管の国会での迷走を物語っている。

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迷走しないように行き先案内板が設置されていた。

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石垣に描かれた(?)赤い筋は何か呪術的な印であろうか?

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ギャラリー弥平が近づくと、そこは梟(ふくろう)の道であった。同行したヴァイオリニストは「袋小路」(ふくろゥこうじ)と言って喜んでいた。この一言が同行者一同を寒からしめたのだが、蒸し暑い日だったので容認された。

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コンサートを聴いたら早く帰宅しよう。「こうじ」で作られた液体が待っている・・・。

2011年6月14日 (火)

妻の遺した秘密の絵 関谷富貴の世界

「妻の遺した秘密の絵 関谷富貴の世界」(栃木県立美術館:宇都宮)に行った。

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おなじみF君が強く勧めてくれたのがきっかけだった。そしていつもながらF君の言った通り、素晴らしい展覧会だった。遠いところを出かけて本当に良かった。

F君は私の趣味を知りぬいているので、どう言えば私が腰を上げるかよくわかっているらしい。今回F君が私にくれたメッセージと、それに対する私の心の中の反応をほとんどそのまま再現してみる:
♪200点の大半が抽象画
 →私は抽象が大好きだ
♪その殆どが完成度が高い
 →これは期待できそうだ
♪作品には日付は番号などを除き名前が付いていない
 →抽象作品に題名が付いているのを私は嫌う
♪作品の解説一切無し
 →説明しなければ味わえない作品は芸術じゃないと私は思う

そして実際に展覧会に行ってみたところ、上記のF君の言った通りだったわけだ。

作品の中にはパウル・クレーのようなものもあった:

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またデビュッフェを想起させる人物画もあった:

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しかし関谷富貴の作品の本当の魅力は、既存の画家や流派との類似があまりなく、独自の世界を築いた点ではないだろうか。夫が画家なので、世間一般によしとされるスタイルや画法を彼女は知っていたと思われる。しかしそれに迎合せず、自分のイマジネーションと腕を信じてひたむきに描いていた感がある。そこに惹かれる。

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なお常設展ものぞいてみたが、なかなかの充実度であった。特に1950~60年代の日本の前衛芸術(当時の)のラインナップが良かった。

茂原淳 陶芸教室

茂原淳が講師を努める陶芸教室(アトリエ ラ・ヴィ:片瀬山)に行って皿の製作に取り組んだ。粘土との格闘の様子は以下の写真が雄弁に物語ってくれるだろう。

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作業が終わり、出来た粘土を乾かすために並べる。

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アトリエの壁面の飾りを観て心を鎮める。

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そしてアトリエのオーナーの手料理。これも以下の写真に語らせたい。

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これ以外には瓶に入った液体が多量にあったのだが、それは暗黙知だと思うので書かないし、写真もアップしない。

2011年6月12日 (日)

ギャラリー&スペース 弥平

「チェロとマリンバによる ティータイムコンサート」の会場となったギャラリー&スペース 弥平は楽しい空間だ。

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オーナーの中島弥平さんは高校の化学・物理の先生だったが陶芸も志し、自宅に窯を構える陶芸家になった人だ。横浜と東京で個展を10回以上開催しているのは素晴らしい。

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門の代わりに、オーナーの作品であろう、陶器の人形が挨拶してくれる。

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玄関に至るスペースはウッドデッキになっていて、そこに陶芸作品が鎮座している。

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コンサートの日はあいにくの雨天。黄色と赤の傘がお洒落度を競っている。

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建物の中に入るとそこはアート空間。陶芸家らしく、棚には作品がいっぱい。

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カレンダーに一部が隠されているが、前衛の書が壁に貼ってある。

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そして後ろを見るとコンサート会場としてピアノとマリンバがセットされており、その背後には書らしき抽象作品が展示されている。

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上の写真に写っていたのはこれ:

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そして左側にはこれ:

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このギャラリーはまた訪れたい。次回は陶芸などの展覧会を観たいと思う。

2011年6月11日 (土)

チェロとマリンバによる ティータイムコンサート

2011年6月11日(土)
「チェロとマリンバによる ティータイムコンサート」(ギャラリー&スペース 弥平)に行った。

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私はマリンバ奏者・中村梓のファンで、ピアノの堀部ともよと組んだユニット「ともよあずさ」のコンサートをはじめ、中村梓の出演するコンサートには欠かさず通っている。

今回は相方をチェロに変えたデュエットを披露してくれた。チェロの榊原糸野とは中学から高校、大学と同じ学校へ進んだ仲だという。そのような背景もあるのだろう。息の合ったアンサンブルを聴かせてくれた。

チェロとマリンバという組み合わせの曲は、オリジナル作品が非常に少ない。そのため今回のコンサートでは、プログラムの大半において既存の曲を編曲をしなければならなかったとのことだ。お疲れ様。

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楽器の特性として、チェロはゆったりとメロディーを歌うのに適し、マリンバは細かく飛び跳ねるような音型が似合っていると思う。例えば今回のプログラムの中では、バッハ作曲グノー編曲「アヴェ・マリア」でのチェロの朗々とした響きが印象的だった。

一方、それらの特性にこだわると演奏曲目に広がりがなくなり、せせこましいプログラムになってしまうと思う。榊原糸野と中村梓は、その辺の事をよく考え、ステレオタイプな組み合わせを離れた組み立てにもチャレンジしていたようだ。

例えばブラームス作曲「ハンガリー舞曲第5番」では、いかにも弦楽器が鳴らしそうなメロディーをマリンバが奏し、逆にチェロが伴奏を受け持つという試みをしたと演奏者自らが説明していた。

このように、編曲のやり方についての考え方を述べるなど、プログラムや演奏の背後にあるものを観客に見せてくれるのは有り難いことだと思った。そうすることにより、コンサートの充実度が増すのが嬉しい。

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会場の「ギャラリー&スペース 弥平」には魅力的な美術品があった。画廊としての魅力は地域の路上観察とともに別の記事で書くことにする。

2011年6月 9日 (木)

今日の英語: 取り組み

「推進」と並んで英語に訳しにくい言葉が「取り組み」。これほどやっかいな日本語はあまり多くない。

平易で実態に即した訳語は♪「activities」ではなかろうか。「活動」という意味だが、現実の社会では真面目に取り組んでいるならば活動しているはずだから、まあ許容される訳だと思う。

また「重点的な取り組み」を♪「priority measures」と訳した例もある。これも実態と合致している点で受け入れてもらえそうだ。

「自主的な取り組み」を♪「autonomous efforts」というように「effort」という単語を使った例も見られる。努力ということで、これは日本語原文にイメージが近いかもしれない。

会社が経営方針を打ち出す資料では「全社的な取り組み」という言い方をすることが多い。これは♪「corporate initiatives」という訳例がある。

一方、「取り組み姿勢」となると♪「approaches」という違った方向の訳になってくる。どちらかと言うと、「姿勢」が前面に出ている感じがする。

「取り組み状況」は単に♪「progress」で済ませるのがかえって良い訳だと思う。progress of xxx でもいいのかもしれないが、前後関係によるだろう。

以上で6通りの訳し方を列挙した。とりあえずこれらの表現を使い回しすれば普通の文章を英訳するには困らないと思う。もっと他にもあると思うので、我こそと思う方はぜひご教示ください。

2011年6月 6日 (月)

ジャパン・クラシカ 第4回定期演奏会

2011年6月5日(日)
「ジャパン・クラシカ 第4回定期演奏会」(大田区民ホール・アプリコ 大ホール)に行った。

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私はカンケーシャではないが、演奏者の友人という立場なので批判的なことは書けない。仕方ないので、「プログラム評論」(何じゃそれ?)でもしようかな。

プログラムの中で作曲家ブルッフの紹介が書いてあった。そのスペース割り当てのほぼ半分がブルッフと山田耕筰の関係に費やされていた。それによってブルッフという人に親しみを持ってもらうというのが目的だと思うが、その目的は果たされていたと思う。

2011年6月 5日 (日)

画廊の夜会

2011年6月3日(金)
昨年に続き「画廊の夜会」に行った。銀座の28画廊が夜9時まで開廊するという一夜限りのイベントだ。

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最も収穫があったのは♪東京画廊+BTAP(銀座8丁目)だった。案内冊子には「篠山紀信 銀座写真展(仮)」となっており、さらに「展覧会は延期とさせていただきます。」と書き添えられていた。

同画廊では昨年8月「杉山功 個展『神居 SANTUARIO』」を観ていた。その印象が良かったので、今回も内容は知らなかったが何か面白いものを見せてもらえるだろうという期待感があった。そしてその通りになった。

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今回は篠山紀信の写真に代えて、現代パキスタンのアートが展示されていた。題して「密やかな絵画―現代パキスタンのミニアチュール」。

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上記案内はがきに採用された図版はイムラン・クレシ(Imran Qureshi)の「This Leprous Brightness I」。ワシリ紙にグワッシュで描いたものだ。作品名は「ハンセン病の輝きⅠ」という重苦しいものだが、純粋に造形作品としての鑑賞にも耐えうる美しい作品だ。

今回の展覧会は、このイムラン・クレシが教鞭を取るラホール国立美術学院から輩出したアーティストのグループ展だであり、9名の作家が参加している。

私が最も気に入ったのはレハーナ・マンギィ(Rehana Mangi)の作品であった。そのうちの1つ「Circle」(円環)は、遠くから見ると白地に黒い円環が描いてあるように見えたので、最初はマレーヴィチの作品ような印象を受けた。しかし近づいてよく観ると、円環に見えたのは動物の体毛を円環状に並べて貼り付けてあったのだ。

ここで私は構成感と使用する素材の「自然度」が4象限で表現できるのではないかと考えた。次のような具合である:

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このように、今回の「画廊の夜会」では新しい世界を知ったことと、それに伴って新たなコンセプトを思い付いたという収穫を得た。足を運んだ他の画廊でも得るものはあったが、この東京画廊の展覧会がインパクトの点で圧倒的であった。

2011年6月 1日 (水)

風物詩:雨の横須賀

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