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2011年5月18日 (水)

アンフォルメルとは何か?

2011年5月17日(火)
「アンフォルメルとは何か?」(ブリジストン美術館)に行った。「長谷川潔展」とこの展覧会はどちらもおなじみF君から招待券をもらっていたのだ。F君、感謝します。

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実は私は幾何学的(冷たい)抽象を好み、その逆(熱い抽象)はさほど好きではない。だから熱い抽象に属するアンフォルメルは、ここしばらく避けて来たのだ。今回F君の勧めなので行ってみたところ、好みのタイプではない中にも新たな発見があった。さすがF君、私の勉強不足の点を見抜いている。

今回紹介されたアンフォルメルとその周辺の作家の何人かは、過去にそれぞれの個展で別々に接してきた。
♪デビュッフェ:1978年(フジテレビギャラリー)
♪サム・フランシス:2000年(出光美術館)
♪菅井汲:2000年(東京都現代美術館)
♪ザオ・ウーキー:2004年(ブリジストン美術館)
♪堂本尚郎:2005年(世田谷美術館)

また個展を観ていない作家のほとんども、流派、所属美術館などの企画展で何らかしらの作品を観ていた。そのため今回は特に目新しいということは無かったが、アンフォルメルの切り口で全体を俯瞰するのには役立った。

今回の収穫は、ジャン・フォートリエの作品の実物を観る意義を再認識したことだ。フォートリエの作品は図版などで観てもあまり感動が沸き起こらない。それに対して今回のように直接作品に接すると、その厚塗りが極めて重要な要素だということに目が開かされた。そしてそれは一見平板に見える作品に奥行きを与え、深みを与えていたのだ。

なるほど確かに思い当たることがある。いったん熱い抽象を好まなくなると、その種の展覧会に足を運ばなくなる。すると図版は見ても実物は観なくなる。そのうち年月が経過して、印象がどんどん薄れてゆく、という次第である。

今回のように、自分の好みではなくても、時には棚卸しのような感じで実物に接し直しておくのも有意義かなと思った。F君、そのような方向に導いてくれてありがとう。

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