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2011年5月20日 (金)

音楽アーカイブ:大学~岩竹徹

作曲家になりたいという夢を持ったまま、中途半端に大学に進学し、バロック音楽の同好会に入ったとき岩竹徹に出会った。

彼は私よりはるかに先んじいて、自作の弦楽四重奏曲をピアノで聴かせてくれた。その曲は何かのコンクールに応募したものだと聞いた。あいにく受賞には至らなかったらしいが、それは結果論で、なかなか素晴らしい曲だ。十二音技法で作られたのではないが、十二の音が自由に飛び跳ね、調性感を残した無調というようなたたずまいだった。

ある時彼は音で立体図形を表現できないかと考えていた。多数の弦楽器で少しずつずらしながらグリッサンドを奏し、円錐の形を浮き上がらせようというのである。真っ直ぐで短い木の枝をすこしずつずらしながら組んでいき、鳥の巣のような形を編み上げたゴールズワージーのアート作品を想起させる。

ところが後日彼が英語の論文のコピーを携え、がっかりした様子で「先を越された」と言った。どうやら同じ事を考え、論文に発表した人がいたらしい。作曲家のペンデレツキだったかもしれない(記憶は曖昧)。論文をちらっと見たが、英語で読めなかったし、出てくる数式も難しそうだった。

そうこうするうち、彼はとうとう東京文化会館で自作を発表する場を作ってしまった。オーケストラ曲の指揮は彼自身が行った。

近く彼に再会し、音楽談義に花を咲かせたい。そしてこの記事に書いた中で曖昧な部分を確かめたいと思っている。

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