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2011年5月 3日 (火)

国展:彫刻

第85回「国展」(国立新美術館)に行った。

毎年楽しみにしている展覧会だが、展示点数が膨大なので時間が足りないのが難点というか嬉しい悲鳴だ。絵画、彫刻などのジャンルで展示会場が分かれているが、どのような順番で観るか、どこで中断して休憩するか、などという点も満足度に影響を与える。

今回は彫刻から先に観ることにした。この展覧会に来るきっかけを作ってくれた岩崎幸之助の作品「太陰暦」にまず一礼。アンモナイトのような有機的形状と、数学的・幾何学的な構成が融合している。大好きなブランクーシを彷彿とさせる世界だ。

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屋外展示場に出ると、松川善光の「永久機関」が目についた。古代の科学者が真剣に追い求め、遂に成し遂げることが出来なかったこのテーマを、現代のアーティストが取り上げ芸術作品として甦らせてくれた。すっきりとしたところが好感を持てる。

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菊地伸治の「箱舟とバベルの末裔」はおなじみになった作品シリーズだ。階段がどのように続いているのかと、つい作品の周りをまわって観てしまう。幻想的構造物は大好きなテーマだし、作品も期待に応えてくれていると思う。

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きくちまことの「遥かな宙から」も面白い。大小の円が夜空の星に見える。また直方体状の作品全体が宇宙から飛来した隕石のようにも見える。そんなダブルイメージを感じさせるのがこの作品の魅力だ。

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屋内に戻る。石谷孝二の「湖月」はユニークな作品だ。簡素なたたずまいだが、深い幻想的な味わいがある。

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原透の「時間軸のためのランドスケープモデル」は添えられた人形との比較から巨大な作品の試作モデルであると思う。以前作家と話す機会があったが、このような作品を公共の場に設置する際は、人通り、日照など様々な制約条件を克服しなければならないと聞いた。彫刻家も苦労が多いんだなあ。

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