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2011年4月 3日 (日)

グランヴィル展

「鹿島茂コレクション1 グランヴィル 19世紀フランス幻想版画」(練馬区美術館)に行った。震災への配慮で会期が延長されたが、本来なら最終日だった。私のアートの師匠であるF君からもらった招待券がドタン場で活用できて嬉しかった。F君いつもありがとう。

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実は私は社会的思想が盛り込まれたアートを好まないので、グランヴィルの作品の大半を占めるカリカチュアは性に合わないことがわかっていた。好むのは純粋な幻想版画だが、これらは数量的にはグランヴィルの全作品中、少数に限られることがわかっていた。それでもグランヴィルの技術の素晴らしさに圧倒された。

私が以前図版で接して好きだった作品は「もう一つの世界」シリーズの中の「夢の変容」だ。今回の展覧会では展示されていなかったかもしれない。

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その後「別世界通信」(荒俣宏著・ちくま文庫)の扉に採用された「鉱物と化した海草、貝類、石サンゴ」(同じく「もう一つの世界」シリーズに属する)という驚くべき作品に出会い、グランヴィルへの憧れが一段と高まった。その事をF君に言ったら、図版は「幻想の版画」(坂崎乙郎編著・岩崎美術社)に含まれていると指摘し、本まで送ってくれた。

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そして今回の展覧会に行った。少々残念だったのは、「鉱物と化した海草、貝類、石サンゴ」が展示されてはいたが、多色刷りだったことだ。彩色して悪いとは言わないが、この作品の場合はモノクロームで観ることにより、その幻想性が一段と高まる気がする。

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