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2011年4月14日 (木)

美術アーカイブ:1972年

1972年(昭和47年)は展覧会に行った回数が一気に増えたという意味で記念すべき年だ。またこの年は大規模な展覧会に加え、初めて画廊なるものを味わった年でもあった。同時に、様々な分野において生まれて初めて本物に接する機会も多く実りある年だった。

♪「幻想と愛の世界 フィニー展」(西武百貨店:渋谷)
シュールレアリスムを愛好する私にとって記念すべき、初めてのシュールレアリスムの作家の個展だ。レオノール・フィニーの絵画は毒をはらんでいるものが多いが私は大好きだ。チラシは捨ててしまったらしく残っていないが、奇跡的に半券を保存していた。

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♪「ジェームズ・アンソール展 仮面劇の巨匠」(鎌倉近代美術館<現在の神奈川県立近代美術館→以下、現在の名称で記述>:鎌倉)
シュールレアリスムと重複する部分があるが、いわゆる幻想美術も好きだ。アンソールの作品もその分野に含まれる。ただし記念すべき初めての幻想絵画作家の個展はこの3年前の「パウル・クレー展」だからこれは2度目ということになる。この展覧会も半券を保存していた。

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♪「純粋造形の巨匠 フェルナン・レジェ展」(フジテレビギャラリー:新宿)
シュール同様キュビズムを愛好する私にとって記念すべき、初めてのキュビズム作家の展個展だ。当時のフジテレビギャラリーには何回かお世話になった記憶がある。会場は広くないが、意欲的な企画をしていた。

♪「’ 72南天子画廊特別展 松本俊介」(南天子画廊:京橋)
松本俊介は日本人画家の中で最も敬愛する一人だ。そういう意味で、好きな日本人画家に初めて出会った記念すべき展覧会だ。

♪「巨匠ブールデルの全貌展」(神奈川県立近代美術館:鎌倉)
初めて彫刻家の作品をまとめて鑑賞した記念すべき展覧会だ。私は今でこそ抽象彫刻を愛好するが、当時は伝統的な彫刻に魅力を感じていた。それは4年後のロダン展に繋がってゆく。

♪「フランスの中世美術」(国立西洋美術館:上野)
この年のアート鑑賞に向けられたエネルギーはすごい。中世美術まで観に行くとは。でも本当に中世の美術に興味を持って展覧会に行ったかどうか疑問である。上野で開催された主たる展覧会をとりあえず観続けたというのが真相かもしれない。

その他に足を運んだ展覧会を列挙しておこう。
♪「メトロポリタン美術館展」(東京国立博物館:上野)
♪「18世紀―20世紀 ヨーロッパ絵画」(朝日美術 銀座ギャラリー:銀座)
♪「森本裕子展」(ピナール画廊:赤坂)
♪「矢柳 剛展 版画集『愛の動物誌シリーズ』より」(ギャラリー プリントアート:銀座)
♪「吉川勉展」(ギャラリー・ユニバース:銀座)

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