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2011年4月16日 (土)

美術アーカイブ:1974年

♪「月の道化師-預言の画家 ゾンネンシュターン展」(池袋西武)

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池袋西武が絶好調だ。このゾンネンシュターン展で私の幻想好きが確固たるものになった。しかしこの画家の名前は月(ゾンネン)と星(シュターン)を合わせたものだから尋常ではない。日本人だったら「若月星矢」なんて感じだろうか。気色悪くて近づきたくない(笑)。半券が一部破損していて残念だが、無くさず保管してあっただけで良しと考えなければ。

♪「セザンヌ展」(国立西洋美術館:上野)
私はセザンヌが大好きだ。キュビズムの前ぶれともいえる構成力は心地よさと安心感を与えてくれる。私はヴァーグナーの楽劇は好まないのだが、「トリスタン和音」で後の近代和声の先がけとなった音楽史的意義は認めたい。そこにアナロジーがある。

♪「科学者 レオナルド・ダ・ヴィンチ展」(国立科学博物館:上野)
私は生まれてから国立科学博物館に2度しか行っていない。最初はこのレオナルドの展覧会で、2度目は2009年に開催され「一日ブログ記者」をさせて戴いた「黄金の都シカン展」だ。

レオナルド・ダ・ヴィンチは敬愛する巨匠である。マルチに発揮されたその才能は、私みたいな凡人が一生を百万回繰り返しても到達できないレベルであろう。逆に、あまりにも偉大なるがゆえに、かえってその立派さが実感として湧いてこないのが不思議である。

♪「ヘンリー・ムーアによるヘンリー・ムーア展」(神奈川県立近代美術館 鎌倉)
私は抽象彫刻を好むのだが、絵画同様、構成感が強いものに特に惹かれる。それに比べてムーアの彫刻はコンポジションというよりフォルムが前面に出ている。そこが何となく物足りない。

絵画では巨匠ピカソが類似している。驚くべき才能なのだが、構成感が弱い。だからピカソは「ゲルニカ」を例外として、大規模な壁画ではあまり成功していないと言われる。「フォルムの画家」と呼ばれる所以である。これを彫刻のジャンルに置き換えるとヘンリー・ムーアになるような気がするのである。今回はアナロジーが多いな(苦笑)。

ただヘンリー・ムーアの場合は、構成感が弱いから嫌いかというとそうでなく、大好きだという点がまた不思議だ。この辺がアートの奥深さだと思うのだが、私はそれを極めるだけの眼力を持っていない。

♪「日本のガラス展 古代から現代まで」(神奈川県立近代美術館 鎌倉)
絵画、彫刻に続いて初めて工芸の分野で足を運んだ記念すべき展覧会である。その後もガラス工芸とのつきあいはずっと継続されている。

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