今日の英語:阿吽(あうん)
久しぶりにこのテーマで記事を書いてみたくなった。きっかけは最近読んだ日本語の文献だ。
日本語原文: 阿吽(あうん)の呼吸で達成する
その英訳: Accomplish through implicit communication
この一節は、ビジネスを進める際、日本人は明確な言葉を交わさなくても互いに通じ合って事を成し遂げることができる、という事を欧米人に説明する目的で書かれたものだ。
上記の英訳はよく出来ていると思うし、それに対して私の下手な英語でとやかく言うことはできない。ただ私が懸念するのは、この英語を日本の実情について全く知らない外国人が読んで意味がわかるだろうか?という点である。まあでもこの文献は、日本についてある程度の知識を持つ欧米人を対象にしているから、実際には問題が起きないだろう。
それより気になるのは「implicit」という単語の持つイメージだ。「阿吽」という日本語を英語に訳すと「implicit」となり、それをまた日本語に訳し戻すと「黙示的」となる。すると直ちに連想するのが「黙示録」だ。デューラーの版画が眼に浮かんでくる。このように「訳し戻し」をすると興味深いことがいろいろ出てきて面白い。
「阿吽」というと、比較的軽い日常的コミュニケーションの雰囲気があるが、「黙示的」というと突然宗教的になり固くかつ重くなる。欧米人は上記の英語を読んでどのようなイメージを抱くのであろうか?考えてみると奥が深くて不思議だ。
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