彫刻家エル・アナツイのアフリカ
2011年3月27日(日)
「彫刻家エル・アナツイのアフリカ」(神奈川県立近代美術館・葉山)に行った。辻晉堂展と同じく最終日だった。
アルコール飲料の瓶の蓋を無数に繋ぎ合わせて作られた巨大なタペスリーは圧巻だった。日常生活で何げなく使い、捨てている物を構成することによって、こんなに美しい芸術作品が生まれるのかと感心した。
一つ一つの要素が同じ形と大きさをしていて、それらを集積して作品を作り出す手法は音楽に例えるとミニマル・ミュージックのようだ。しかし視覚芸術の場合は一目見た瞬間に全体像が認識できるが、音楽の場合は時間が経過しないとその組み立て方がわからない。当たり前の相違だが、このような手法は音楽より視覚芸術のほうが適合しやすいのではないかと思った。
その他の作品で私の好みに合っていたのは「川」、「流れ」などの抽象作品だ。これらは切り込みを付けたり彩色されたりした細長い木片を木琴の鍵盤のように並べたものだ。構成感と共に音楽的リズムも感じさせる作品が多く楽しかった。
葉山館は遠かったが行って良かった。今回見逃したら、いつ観るチャンスが訪れるかわからないから。今日は自分が出演するはずだったコンサートが中止された。それは大変残念なことだったが、そのおかげでこのように素晴らしい展覧会を観ることができたのでよしとしよう。
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