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美術館には芸術作品以外にも美しいものが沢山ある。まさに風物詩のターゲットにふさわしい場所だ。
ホノルル美術館の写真撮影に対するポリシーは単純明快だ。建物の中は不可だが外はOK。大変わかりやすい。そこで主として中庭に点在している屋外彫刻をカメラに収めた。
ホノルル美術館は静かだ。落ち着いて鑑賞できるのが嬉しい。
2011年2月22日(火)
第10回藤沢市30日美術館「土器・音・空間 ― 時空を超えたコラボレーション ―」(藤沢市民ギャラリー 常設展示室)に行った。
藤沢市制施行70周年記念行事ということもあり、企画と運営に力が注がれていた感じがした。藤沢市で出土した土器だけに限定して展示し、湘南地方出身の作曲家・武智由香に作曲を委嘱して土器と音楽とのコラボレーションが実現していた。
縄文と弥生の土器は、その当時は生活必需品として少しお洒落な工芸品という位置付けで制作されたのであろう。それが今日では美術品として、アート鑑賞の対象となっているのが何とも不思議な感じだ。
武智由香の曲は現代曲とはいえ、完全五度を随所で鳴らすなど古典的なたたずまいだった。2度の和音も半音は少なく全音を多用していた。これは土器の展示会場という特質に合わせ、鋭い和音を避けて優しい響きを主体にしたからであろう。目的に合わせるという配慮が行き届いた創作だと思う。
静かな空間で落ち着いたひとときを味わうことができた。
2011年2月12日(土)
「日本画の前衛」(東京国立近代美術館)に行った。最終日の前日、滑り込みでどうにか間に合った。
今回の展覧会は17年前の1994年に大崎のO美術館で開催された「日本画の抽象」と補完関係をなしている。2つの展覧会は「車の両輪」のような関係にあると言っても良いかもしれない。
「日本画の抽象」(O美術館、便宜上以下「抽象展」と呼ぶ)は、このような企画において先駆的な展覧会だった。
抽象作品に特化した関係上、アヴァンギャルドな具象作品が対象外となったのでモダニズム運動の全貌と流れを捉えるには不向きな展覧会だった。しかし日本画として制作された抽象画の佳品を多数展示していたので、その新鮮な印象は今でも記憶に新しい。
一方、今回観た「日本画の前衛」(便宜上、以下「前衛展」と呼ぶ)は抽象だけでなく、シュールレアリスム等を含めた広い意味での前衛芸術を対象としているので、広がりがある。また学芸員さんたちの苦労に裏打ちされたのであろう、前衛運動の流れが把握しやすい企画になっていたのは嬉しい。
「抽象展」、「前衛展」でどのような作家が取り上げられたかをまとめてみた(各分類で作家名五十音順)
♪分類A:両方の展覧会で取り上げられ同じ作品が展示された作家2名と作品
岩橋英遠「都無ぢ」
山崎隆「象」、「神仙」
♪分類B: 両方の展覧会で取り上げられたが異なる作品が展示された作家5名
船田玉樹、三上誠、下村良之介、星野眞吾、不動茂弥
♪分類C:「抽象展」だけで取り上げられた作家22名
朝倉摂、岩崎鐸、岩澤重夫、岩田重義、上田臥牛、大野俶嵩、楠田信吾、久保田壱重郎、児玉希望、榊健、佐藤多持、塩原友子、杉山寧、堂本印象、堂本元次、中島清之、名合孝之、野村耕、野村久之、水谷勇夫、山本知克、湯田寛
♪分類D:「前衛展」だけで取り上げられた作家15名
靉光、小野里利信(オノサト・トシノブ)、北脇昇、小牧源太郎、田口壮、西垣籌一、長谷川三郎、福田豊四郎、堀尾実、丸木位里、村井正誠、八木虚平(一夫)、山岡良文、山本正年、吉岡堅二
雑感
「抽象展」が充実していたのは、昨年惜しくも84歳で他界したあの針生一郎が元気な頃に参画していたからに違いない。図録も針生と天野一夫が解説を書いており誠に贅沢な内容だ。この2つの解説により日本画における抽象の流れを捉えることができる。
しかし展示作品があまりにも素晴らしいので、作品を1点1点驚きの眼で鑑賞したため、逆にトレンドを把握することはできなかった。
これに対して「前衛展」は展示作品のインパクトは「抽象展」に及ばなかったが、展示の工夫によりトレンドを把握しやすかった。展示作品も良いが、芳名録など資料的価値のある展示物がそれを助長していた。
またオノサト・トシノブと八木一夫の名前の表記を変える前の時代の作品が展示されており、大いに楽しめた。今後もアバンギャルドな日本画を楽しんでゆきたい。
2011年2月12日(土)
「碑文谷(ひもんや)美術倶楽部 2011春」(RISE GALLERY:目黒区碑文谷)に行った。お目当ては岩崎幸之助と柴山京子両氏の彫刻作品だ。
岩崎幸之助の石彫による「水太鼓」は既におなじみになっているが、いつ観てもその造形美に心が躍る。作品をポンポン叩いて音を出す楽しみもまた格別だ。
一方、柴山京子の「ねじれた果実」は真っ白で上品なところがいい。ちょっとフラジャイルな感じがまた心を誘う。
二人の彫刻家の作品以外で気に入ったのは谷口シロウの作品だ。特にタンバリンに絵付けした作品はとても魅力的で購入したかった。しかし非売品とのこと。何カ月か後には販売する可能性があるらしく、心待ちにしている。しかし競争率が高いだろうなあ。
今回は絵画作品「おめかし」の絵葉書を購入した。うーむ、可愛らしいなあ。
2011年2月6日(日)
YASUこと Yasuhide Kobayashi氏の個展(ホノルル美術館)に行った。
YASUについては何も知らなかった。1931年生~2003年没。京都出身。1955年 京都工繊大卒。1959年ニューヨークに移る。デ・クーニングの奥様の世話になり、美術界に紹介してもらい躍進を遂げたというアーティストだ。
今回展示された絵画、版画と彫刻は構成感に満ち、ユーモアのセンスを感じさせる作品が多かった。旅のよい思い出になった。
2011年2月5日(土)~11日(金)
ハワイ(オアフ島)に1週間旅行した。そこには路上観察の対象がたくさん転がっていた。
眠れる獅子。
最後の写真は、横尾忠則の「暗夜行路」と李 禹煥(リ・ウファン)の「関係項」を合体させたようなたたずまいかと・・・。
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