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2010年12月24日 (金)

コンチェルトの花束

2010年12月24日(金)
「コンチェルトの花束」(ヤマハ藤沢ホール)に行った。正式には「エレクトーンオーケストラによる Winter Concert コンチェルト研究コース研究発表会 ~コンチェルトの花束~」という長い名称だ。

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名称からわかるように、これはヤマハの「コンチェルト研究コース」という過程の修了コンサートだ。出演者は可能ならフルオーケストラを従えて弾きたいだろうけど、予算などの制約が大きい。そこでエレクトーンを活用して擬似オーケストラをバックに演奏する機会を設けているわけだ。

出演者の一人はブログともだち、エレクトーンの一人は小学校の同級生、指揮者は妻(仮名ジョアンナ)がお世話になっている方だ。ここまで深いつながりがあると、批評的なことは何も書けないわけだが、全員素晴らしい演奏だったので心配は無用だ。

ピアノに関しては、ほとんどの演奏者が重く明瞭なタッチで弾いていたので、私の趣味にかなっていた。特にバッハ、ベートーヴェン、ブラームスのいわゆる「三大B」は重い音だと聴いていて嬉しくなる。

ただし私は「世界一バイエルが似合う男」なので、音がどうのこうのと生意気な事を言える立場ではない。すみませんでした。最近少しピアノを練習したので「世界一ブルクミューラーが似合う男」に格上げしてもらいたいが、だめかなあ。

エレクトーンに関しては、多い演奏者は全6曲中5曲も担当していた。この負担は相当なものだろう。お疲れ様でした。

エレクトーンはオーケストラの響きを完全には再現できないが、技術の進歩で楽器によっては非常に近い音色を出していた。例えばホルンは本物の味わいがあった。またコントラバスとチェロのピチカートも意外と本物に近い音がして驚いた。弦楽器の高音はいまだに発展途上という感じだが、これも今後の技術革新で接近してゆくことだろう。

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外観上のことだが、ソリスト(ピアノとフルート)は色鮮やかなドレスをまとい、エレクトーン奏者は黒い衣装で統一していた。これはソリストを引き立てるため、エレクトーン奏者は黒子に徹したというわけか。

それはそれで縁の下の力持ちとして好感が持てる。でも先に書いたとおり、エレクトーン奏者の貢献度はとても大きいのだから、ソリスト同様に着飾ってもいいではないかと思った。

ただし、細かい点だが、エレクトーン奏者はローテーションして交代で譜めくりに回る。もし全員が色ものドレスを着たら、譜めくりの人までドレス姿となり、ステージ全体の色彩がチラチラして求心性が失われてしまうかとも思った。なかなか難しいんだなあ。

また指揮者は普通のコンサートとは異なり、ステージの後ろに立った。これもソリストを立てる形で好感が持てるのだが、右側の客席からはピアノの蓋が邪魔をして指揮者がよく見えなかった。このあたりは、あちらが立てばこちらが立たずで、理想を追うときりがなさそうだ。

そういえばステージ奥に飾られたクリスマスツリーも、ピアノの蓋のために一部の観客席からは見えなかった。これは余計なことか・・・。ああだこうだと言っても、結局は今回の姿がベストのようだとわかった。素人考えで引っ掻き回して失礼しました。

最後のブラームスの感動的な演奏がクリスマスイブのよい思い出を作ってくれた。みなさんお疲れ様でした。

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コメント

先日は、お忙しい処(きっと予定もお有り!?)コンサートに御来場下さいまして、どうも有難うございました。まさか、本当にいらして下さるとは思わなかったので、嬉しく思います。なかなか、曲もそうですが、バランスも難しかったです(>_<)
本当、世間は狭いですよね。
ジョヴァンニさんのコンサートも是非、楽しみにしています。
お土産まで頂きまして、有難うございましたm(__)m

私はテクニック面がわからないので推測混じりですが、makikoさんは真にブラームス、特にこの曲を愛されておられますね。そして充分に曲を研究し、練習したうえで、「この曲はこんなに素晴らしいから皆さんもちゃんと聴いてね」というような語り口で演奏されていたようでした。そのオーラは電磁波で観客席に伝わってきたように感じましたよ。

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