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2010年12月19日 (日)

横浜西洋館:路上観察

2010年12月12日(日〉
「かつての少年少女探検隊」(略称KST)が訪れた横浜山手の西洋館には路上観察のターゲットも多数存在した。

KSTメンバーが待ち合わせ、探検の起点としたのは「横浜市イギリス館」。サロンコンサートで使わせてもらったりしてお世話になっている。その玄関外には「自然が造形したクリスマスツリー」が輝いている。

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その下に視線を移すと、そこには赤のアクセントカラーが眩しいレリーフ作品があった。

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「エリスマン邸」には「クリスマスツリーの骨格標本」がある。この異様な美しさの秘密は何だ?私はなぜかチャールズ・デムスの絵画作品「マイ・エジプト」を想いだした。あまり似てはいないのだが・・・。

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路上観察に必須なのはマンホールの蓋。「YOKOHAMA」の文字がくっきり浮き出て、ベイ・ブリッジを盛り立てている。それにしてもフラッシュの反射が写り込むなど、相変わらず私は写真が下手だなあ。

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そして「山手68番館」付近にあるこの石碑。彫られた文字は風雨に晒されるうちに解読困難になってくる。そしてとうとう読めなくなる。さらに年月が経過すると、人々はこれが石碑であったことすら忘れ去っている。

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人間が残そうとする文化の痕跡を自然は容赦なく検閲し、破棄してゆく。エコというのは、自然を大切にするというより、人類が大自然の絶大なる力にようやく気付き、その前にひれ伏してこれまでの非礼を詫びているように思えてきた。これを自然崇拝というのか。現代社会は、大昔とは異なるアニミズムを産み出し始めているようだ。

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