成城さくらさくギャラリー開廊一周年記念 秀作展
2010年12月7日(火)
「開廊一周年記念 秀作展」(成城さくらさくギャラリー)に行った。
まずはギャラリーの外に設置された岩崎幸之助の「太陰暦」に一礼。これは同ギャラリーを訪れた時の一種の儀式だ。
チラシの上部に使われたヴラマンクについて、もし「好きか」と聞かれたら「いやあ、あまり好きではないんだが、畏怖する」と答えるだろう。このような厚塗りで荒々しいタッチの絵画は本来好まないのだが、それを上回る迫力をヴラマンクの作品は有している。
同じくチラシの中ほどに使われた竹内浩一の「蝶とはねる」は穏やかな表情をしている。画廊店主の青山氏によると、一般的に描かれた猿は怖い顔になることが多いのだそうだ。それが竹内浩一にかかると、柔和なおとなしい顔になっていると説明してくれた。なるほど、そういう意味で個性ある画家だと知った。
この画廊に来ると、毎回美術に関する造詣が深まってゆく感じがする。課外授業を受けているようなものだ。いつもありがとうございます。
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