福島:細くて長いもの
プロローグはスカイツリー。湾岸から東北自動車道に行こうとしたのだが、都心の渋滞で高速6号線に入り隅田川沿いに北上。浅草でアサヒビールのオブジェに対峙するスカイツリーに出会った。
しかし、アサヒビール社屋とスカイツリーがいくぶん内側へ傾いて見えるのは何故か?真ん中のビルを含め、これら3つの建造物の中心軸を延長すると、上空の1点に収斂(しゅうれん)するような気がする。どうも最近建築物が傾いて見える病に冒されているようでならない。
会津磐梯山が見えてきた。そういえば道路だって細くて長いんだという当たり前の事を思い出した。道路脇に起立している紅白のポールもこれまた細くて長い。
「そば楽人」という蕎麦屋で昼食。蕎麦も細くて長い。これは名物「葵そば」の「葵」大根。芯のほうまで緑色の大根を開発し、その薬味を味わいながら蕎麦を食べるというメニューだ。
店主は絵が上手で絵手紙を描いている。この細くて長い掛軸も店長の自筆だ。
「昭和の森」(「天鏡台」)での一コマ。朝は影が細くて長い。同じく細くて長い樹木を背にして人は何を撮っている?画面右下の小さくまとまった影はジョヴァンニ。
宿泊したホテルに隣接しているハーブ園。そこには大木をチェーンソーで削った十二支の巨大彫刻があった。カナダ人の彫刻家グレングリーンサイド氏の労作だ。なかでも細くて長いものは?そう蛇だよね。これを1本の樹を掘り抜いて作った技術は素晴らしい。言うまでもなく素材の米マツも細くて長い。
ホテルの前庭には記念植樹を記した細くて長い杭。この樹木はいずれお子さんの背丈を越えて細く長くそびえ立つことだろう。
ホテルの近くにある「観音寺」には細くて長い樹木が。その表皮は紅葉で彩られ美しい。
観音といえば、会津に向かう途中の観音様も細身で長身だ。高貴な観音様といえども栄養を摂取しなければいけない。日替わり定食も、これまた旨し。
コンサートが開催された「末廣酒造 嘉永蔵」に展示された「漆の芸術祭」参加作品も細くて長い。井波純の「Stupa」だ。その先端は和室の天井に届く勢いだ。
「塔のへつり」に向かう途中の踏切周辺には細くて長いものが林立している。
「塔のへつり入口五晃苑」で食べた名物「ねぎ蕎麦」。蕎麦が細くて長ければ、葱も負けずに細くて長い。この「細長コラボレーション」が美味を演出する。
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