福島:赤いもの
「赤いもの」で真っ先に連想するのは大好きな郵便ポストだ。会津の街でもまずはポスト探し。でも探すまでもなくそれはあった。「会津商人司・篠田家屋敷跡」と彫られた由緒ある碑と並んで、すまして立っている。
もう一つもすぐ見つかった。「昭和なつかし館」の入口に鎮座し、存在感を誇示している。
この「昭和なつかし館」は看板と日除けにも赤を多用している。さらに建物の煉瓦も赤いし、道路標識の淵も赤い。赤のオンパレードで売る店だ。
ならば探す努力なくして次も簡単に見つかるだろう。ほらあった・・・と思ったら、ポストではなく「会津・漆の芸術祭」のポスターだった。
この「英世青春館」も魅力だったが、時間的余裕がなく入館をあきらめた。次回この街を訪ねたら入ってみたい。
芸術祭参加作品にも赤いものが多かった。漆の芸術だから赤と黒が多くなるのは必定か。この円錐状のものは辻けいの作品「あかからあかへ」。名前からして赤だらけのイメージだ。
コンサートの「前夜祭」ではコップ酒に赤い枡というおなじみのコンビが登場だ。しかしその隣にある湯呑みは何を意味するか?
実はこの2つを並べた写真には、大爆笑を誘ったいきさつがあるのだ。しかしこれは今回福島に行った「かつての少年少女探検隊」(略称KST)の内輪受け話なので、この記事では割愛する。とても面白い話なので残念だが。
宿泊したホテルには「止まれ」の赤い標識が、くたびれた姿をさらしていた。敷地内の事故防止のために、長年働きづめだったのだろう。そのくすんだ色が悲哀を感じさせる。
まわりの木々は芝生は緑という補色により赤い標識を引き立てようと努力しているが、ここまで老化が進むと、もういかんともし難い。
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