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2010年11月 1日 (月)

福島:路面と通路

路面と言えばマンホールの蓋。マンホールの蓋と言えば林丈二。この分野の宇宙的権威者だ。私もこの教祖に感化され、新しい土地ではまず「下を向いて歩く」を励行している。

コンサートが開催された会津若松市「末廣酒造 嘉永蔵」の近くの路面に立派なマンホールの蓋があった。「市花・たちあおい」という文字と花の絵が刻印されている。

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タチアオイの花言葉は「大きな望み、野心、大志、率直、開放的、熱烈な恋、使命、伝令
気高い美、高貴」となっている。なるほど、由緒ある土地柄に相応しい花言葉だ。

帰りがけに立ち寄った観光地「大内宿」にも堂々たるマンホールの蓋があった。ピンクと紫がよく調和している。

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そして宿泊した猪苗代。猪苗代と言えば猪苗代湖、猪苗代湖と言えばシベリアから飛来する白鳥。しかし時期が1カ月ぐらい早く、白鳥の姿はほとんど見られなかった。(ほとんどというのは、田んぼに数羽の白い鳥を見たのだが、白鳥かどうか判別しかねたため。)

そのため「路上観察派」らしく足元に活路を見出そうと努力した。そうしたら、いたいた、美しい白鳥が。

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用水路の蓋(専門的にはグレーチングと呼ぶらしいが)には真っ白な白鳥の姿があり、その背後には紅葉で赤く染まった会津磐梯山がそびえている。白鳥の着水点から飛び散る飛沫は水色だ。このステレオタイプな色の使い方が、この場合は不思議とフィットしている。

宿泊したホテルの敷地の一角にある池。そこにも路上観察の獲物は潜んでいた。この木組みは何のために存在するのだろう?

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「この中を通って行きなさい」と言いたげだ。しかし左には池、右は土手。言われなくても同じ方向に行くしかない。屋根でもあるなら風雨を凌ぐという立派な目的が生まれるが、その屋根も無い。これは東京都現代美術館で観た川俣正の「通路」を想起させる代物だ。

ホテルの裏手には舗装されていない通路があった。それは草に覆われ、木から落ちた栗の実が散乱していた。「路上観察派」としては、これをクリスマスの飾りつけに見立てたくなる。

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かくして、すべての通路は福島に通じる。立ち寄った観光地「塔のへつり」の崖を切り開いた通路を見よ。これらの人物のなかに妻(仮名ジョアンナ)がいるかどうか、それは誰にもわからない。

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